雨のイタリア

2014年9月6日 大学
雨のイタリア
雨のイタリア
雨のイタリア
一日の最初の予定に合わせて起きる癖がついてしまうと、休日の起床時刻が異常に遅くなる。早朝の定刻に活動を開始する習慣をつけておきたいのだが、どうも意志が薄弱で叶わない。

結局10時頃にごそごそと動き出したのだが、午前中は来春の妄想が再来して費用の見積もりに終始してしまった。家にいても何も始まらないので、午後は登校。しかし再び旅程がどんどん膨らんでいったw さすがに勉強しようということで、昼下がりからQBを再開。眼科は昨夕から始めたのだが、夜まで集中的に取り組んだら片付いてしまった。内科ほど病態生理が複雑なわけでもないし、内容が重いわけでもない。クイズ感覚といってはさすがに語弊があるが、マイナー科は対策した分だけ報われるように思う。明日は耳鼻科を始めるとしよう。

閉室時刻に家路につくも、大雨に見舞われる。

写真:アルテシア
ぼんやりと明るくなってきました。もうイタリアに入っています。

433文字

夜更け

2014年9月5日 大学
夜更け
夜更け
夜更け
さて、ラスト・セメスターw

形成外科
秋は、年初に怒濤のスケジュールで講義が組まれたマイナー科を中心に回っていく。まずは形成外科。個人的には結構面白いと思っていて、皮弁をデザインして手術を考えていくあたり、むろんある程度の型は決まっているのだろうが、独創性とか創造性が前面に出てくるのが魅力的である。先天奇形があっという間に綺麗な形になったり、ときに豪快な再建をやってのけたり、こういう外科もあるんだなと、少しばかり見聞が広まった。

ポリクリ自体は総じて暇なスケジュールで、担当症例のオペを見学してレポートを書き、あとは一例の見学と、クルズス祭り。しかしクルズスといっても堅苦しい内容ではなく、ニンジンを彫刻刀で削って耳を作ったり、顕微鏡下で血管吻合をやったり、工作している感が楽しかった。やはり自らの手を動かして何かをするということは、「やりがい」の源泉になりうると思う。だいぶ意味がずれるかもしれないが、いわゆる心技体というのに近い。

仕事
月曜に本格的に取り組んだので、例の書き起こし作業は完了。途中で失速しかけたところもあったが、具体例を盛り込みつつ平易な日本語に落とし込んだつもりではある。ただ、どうしても出てきた意見の「寄せ集め」の域を出ないので、何かしらのアウフヘーベンが必要なように思うw

妄想
今週は卒業旅行の話が爆発的に盛り上がる。さすがに今月からマイナー科に取り組まねばならないのだが、来る日も来る日もThomas Cookに読み耽り、欧州地図に行路を思い描く作業に時間を費やしてしまったw

写真:アルテシア
JRのA寝台個室に相当します。

823文字

寝台組立

2014年8月28日 大学
寝台組立
寝台組立
寝台組立
行動指針策定のメンバーに推薦頂いたので、正午に登校。学年をまたいで4時間近く議論を重ねる。こうして作業してみると、当たり前と思っていたことを理路整然と明文化することは難しい。それに、分かっているとばかり思っていたことも実はよく分かっていなかったのだと判明する。つまり、自分の知、あるいは単に知と思い込んでいるものがいかに矮小かを思い知るわけである。

そして今や最高学年という立場になってしまったわけだが、年を追うごとにどういう方向へと我々が変容しているのかを知る必要もあるかと感じた。幸いにして、自分がその変容を垣間見する機会はこれまで何度かあったことも確かなのだが、学生という身分にありながら具体的な有様を客観的かつ冷静に把握するのは結構難しい。

夜は荒木町へ。どうもありがとうございました。マッチングからも解放された夏休みの終盤に、充実した一日を送る。

写真:アルテシア
途中で車掌がやって来て寝台をセットしてくれます。

450文字

出雲市着

2014年6月13日 大学
出雲市着
出雲市着
歯科・口腔外科
こういう科にもポリクリが設定されているとは、なかなか面白い。たとえ広く浅くであっても、色々な分野に触れれば少なからず見識も深まる。スケジュールは概して暇。Sjögren症候群の診断に使うガム試験をやるということで、味のないガムを10分間噛んだだけで終わった日もあったw しかし火曜は忙しく、午後に歯型の石膏模型を作製。矯正で4本の犬歯を抜き、さらに智歯も全て抜いたので、歯は全部で6×4の24本になっている。いやしかし矯正治療とは大したものだ。模型を手にして、歯列の造形に改めて驚く。一応レポートも課されていたが、これは2時間程度のやっつけ仕事。実習というより見学に近い一週間であった。

空き時間には写真整理など諸々の雑務を進める。

写真:山陰本線普通列車@出雲市
黄昏の出雲市に到着しました。

426文字
グランドローカルライン
グランドローカルライン
グランドローカルライン
リハビリテーション医学
体験型の内容が多く、予想以上に面白い実習だった。とくに運動制御や学習体験などはリハビリの最先端を見たような気がしてなおさらである。細胞があるから、タンパク質が、DNAがあるからこそ個体が成り立つという考え方のように(むろんこれは至極正しい)、通常の医学はややもすれば極限まで微視的に事象を分割する方向に進んでいくのだが、逆に個体の運動や機能といったアウトプットの面から今ひとつ解析が進んでいなかったのは、人体という高度な複雑系に技術が追い付いていなかったからだそうだ。しかし、今やそれが追い付いてきている。技術の発展は革命を起こす、とのことだったが、してみるとそろそろこの分野は爆発するタイミングが訪れるのではなかろうか。かの師がリハビリ科に入ったのも何となく納得がいくw

嚥下や装具、OTとPT、筋電図など内容は多岐に渡ったが、提出物は少なく、毎日の予定も緩い感じで、おしなべて楽な一週間だった。来週のポリクリ休みには北の大地での撮影行が控えているので、レポートは金曜の間にさっさと片付ける。

アメ留
しかし、週の前半は精神を抉られたような状態で過ごしていた。手を尽くした後は果報を寝て待つのみ、しかし身動きが取れぬ、遅々として進まぬ、といったことの繰り返しで、ようやく水曜の午後に事態は決着し、ごたごたから解放されたのだった。やはり、出遅れが響いたということになるのだろう。これを良い教訓として、今後に生かしていかねばならない。本院で小児神経という御の字の結末を迎えられたとはいえ、冷や汗をかいたし、胃に穴が空きそうであった。

何はともあれ、一段落。水曜は荒木町で飲みまくるw

PC
そういえば先週の日記に書き忘れていたが、富士通のLIFEBOOK SH90/Mを最安値のネット通販で購入したのだった。大きさとしてはウルトラブックの規格内ながらも、着脱式の光学ドライブや充実したインターフェースなど、色々な面でバランスが取れているのが良い。今後の愛機として大切にしていこう。

QBは医学総論を終え、いよいよ精神科以外のマイナー科を残すのみとなった。小児産婦の経験からビデオ講座が意外と使えることが分かったので、マイナーもビデオから始めてみることを検討。そして、内科の2週目とどのようにバランスを取っていくか。渡米中はQBオンラインを活用することになると思われる。

写真:山陰本線普通列車@五十猛、波根
3枚目は波根で特急と交換したところです。

1178文字

夕刻の仁万

2014年5月23日 大学
夕刻の仁万
夕刻の仁万
夕刻の仁万
5月のポリクリが開始。

病理診断部
「まあ病理の勉強をするというよりは、うちが何やってるか見学して行ってよw」という雰囲気であった。しかし今さらながら、病理の重要性を痛感する。3年生当時は訳も分からず試験対策としての知識の詰め込みしか行っていなかったが、たとえ1年と少しとはいえ臨床の場に出て色々なものを見てみると、ようやくその意義を見出すに至った。死んだ知識が、生きた知識へ変わっていくとでもいうのか、そういう感覚である。pathologyに「病(やまい)の理(ことわり)」という日本語を当てた先人は偉大w まあ病理医にはまずならないだろうが、もしや、病理医は何でも知っているのではなかろうか。

顕微鏡を覗いたり、凍結切片を作ったり、症例について話し合ったりしていたらあっという間に一週間が終了。今週は解剖はなし。楽ではあったが、こういう科もポリクリとして実習が組まれているというのは色々な意味で重要だと思う。

朝練
金曜は10時集合だったので、指導要員として早朝の三田へ。ついでに20射してきたが、まるで中らんかったw しかしこうして生暖かい目をしながら、定期的に足を運びたいものである。

飲み会
金曜はゲスト1人をお招きし、大井町にてポリクリ班飲みが開催されるw まさか獺祭の五割が一升瓶でぽんと出てくるとは思わなかった。大変美味しく頂いたのだが、1次会終了時点でほとんど記憶なしw 2次会は話した内容を全く覚えていない。意識は清明だったはずなのだが・・・

泥のように眠りこけ、ゆるい一週間が終了。QBは、中毒・救急・麻酔・医学総論の分厚い一冊に着手。今月中に片付けてみよう。

写真:仁万駅
着物は絵になりますな。

853文字

大森の町並

2014年5月9日 大学
大森の町並
大森の町並
大森の町並
連休明けの水曜日は何故か講義がなかったが、確かCPCとアメ留の勉強会があったのだった。緩徐に日常が始まろうとしている。

症例検討
木曜はoncologyとシステム医学、金曜は内視鏡について。いやしかし、この講義は一体何のためにあるのか、皆目見当がつかない。連休後の隙間を埋め合わせているくらいにしか思えない。「症例検討」とは名ばかりで、演者も申し訳程度に症例を選んできているような感じがする。では「特別講義」かと言われればそれほど特別な感じもせず、またディスカッションとやらもあまり盛り上がらず、中途半端の極みである。唯一、システム医学だけはそれなりに面白かったか。これでレポートが課されるようなので、気が滅入る。

結局、内職でJTBの『小さな時刻表』を眺めながら来月の旅程を妄想していたw GW中は放置していたQBも再開し、合間の時間で産科をバリバリと解き進める。郵便振込やら海外旅行保険やらの諸々の雑務も処理し、なるべく多くの時間を確保していく。レポートは今週中に片付けたいところだったが、結局やる気が起きず。

飲み会
金曜は「カス会」なるものが四谷三丁目にて開催w ぐだぐだと夜更かしをしていたら、再び怠惰な週末を迎えることとなった。平日との落差が激しすぎる。

写真:石見銀山
晴れ間が見えてきました。

661文字

仁万へ

2014年5月2日 大学
仁万へ
仁万へ
仁万へ
「大学」カテゴリの記事も、これでついに700件目になるようだ。何のために日記を書き続けているのかと言われても、答えるのはなかなか難しい。記録とも習慣ともつかない。

小児科
先週、今週とも1日ずつ休みがあったにもかかわらず、それでもなかなか忙しい内容であった。昨秋の消化器内科を彷彿させる。今週も病棟の診療チームに配属され、診察やらカルテ記載やらに勤しむ。指導医はツンデレw 神経というのは、なかなか奥が深くて面白い。その興味を、将来の診療科にどのように活かしていけば良いのか。この他、医長指導とやらで症例発表があったり、再来週の抄読会発表に向けて論文内容の確認があったりで、何かと一日の予定が詰まっている。回診は相変わらず英語だったが、ずいぶんと慣れてきた。これは良い練習になる。本当はもっと話さねばならないのだが。

合間の時間でQBを解き進め、ようやく小児科が終了。産婦は5月に頑張って片付けるとしよう。予定が徐々に埋まり始めている。効率的に時間を使えるよう、まともな計画を立てておきたいところ。

金曜
まずは新宿にて学生課飲みw 久々にお会いした。しかし日頃から旱魃の中に暮らしていると、だんだん居たたまれなくなってくる。その後、思い出横丁の「安兵衛」という店へ連れて行って頂き、十四代・純米大吟醸を頂く。日本酒もここまで来るともはや芸術品といったところか。酒そのもので楽しめるような味で、食事を合わせると逆に変になるような気もする。最後はいつもの荒木町へ。2時まで色々と話し込み、ついに酩酊して帰宅。

明日からは黄金週間。小児科も終わり、一段落である。

写真:山陰本線普通列車
途中で2両編成の特急を待避し、仁万で下車。

821文字

江の川

2014年4月26日 大学
江の川
江の川
江の川
安らかな週末が訪れるかと思いきや、登校しなければならないのだった。昨夜はだいぶ飲んでしまい、8時に起きるのがなかなか辛い。寝床に入ったつもりが、電気を点けたままソファーで轟沈していた。

三学部合同授業
2年前はSFCまで駆り出されたこの授業、今年は信濃町にて。前は「理想の医療チーム」という漠然たるテーマだったが、今回は症例ベースでだいぶ具体的かつ専門的になった。

思うに、これは結論を出すことが重要なのではなくて、三学部が集まって話をするということ自体にそれなりの意義があるのだろう。どこまで将来的に役に立つかは別として、「ああ、こんなことを考えているんだな」とか「こういう視点があるのか」とかいった新鮮味が最大の学びだった。そして、この三つは根本的に別の職種なのだということもまた同時に痛感したのだった。しかし働く場と究極的な目標は共有しているわけだから、相互の違いを理解するというのは非常に重要と思われる。

一日がかりで疲弊した。夜はサプライズパーティーへw

写真:三江線車窓
川はさまざまな表情を見せてくれます。3枚目は河口が近い。

543文字

緩慢

2014年4月25日 大学
緩慢
緩慢
緩慢
それなりにハードという噂の小児科。しかし、今週も来週も一日ずつ祝日が入っていて、実質8日間というゆとりスケジュールw

小児科
「NICUの外病院はどこでもいいや」とか言っていたら、結局信濃町。しかも結構忙しいw まあ、学ぶことも多いのでなかなか面白いのだが。初旬にビデオ講座をざーっと見ていたためか、昨年末に小児科を回ったときと比べると理解度がはるかに向上したように思う。全ての診療科について言えることだが、やはり勉強していると面白いのだ。面白いと思うかどうかは、つまりどれほど知っているかにかなりの割合を依存している。もちろん、その内容が自らの「感性」にどうはたらきかけるかも大事ではあるのだが。

回診は相変わらずの長丁場で、しかも留学生が来ているということで全て英語。しかしアメ留のことを考えると逆にありがたいか。気が付けば日本語に甘んじてしまう日常だから、否応なく英語に晒される環境も必要と感じる。良い練習になった。そういえば、抄読会のスライドと、医長指導のスライドも作らねばならないのだった。意外と面倒である。

QBは相当に自分を律しないとすぐにだらけてしまい、なかなか進まない。せめて今月中に小児は終わらせよう。先のことを考えると、産婦にも着手したいところではあったのだが、今週は飲み会やら何やらであっという間に過ぎていった。

写真:三江線車窓
青春18きっぷで、のんびり。

665文字

口羽駅

2014年4月18日 大学
口羽駅
口羽駅
口羽駅
放射線科
4限連続のクルズス祭りにもそろそろ飽きてきたw 臨検と違って2週間あるので、結構長く感じる。もちろん、勉強になるものは勉強になる。そういえば、こうして体系的に画像診断を学ぶ機会というのは今までなかった。もっとも、自ら勉強している人にとっては当たり前のことなのかもしれないが。治療科の方では、先週と同じく放射線照射のシミュレーションを行う。ある程度慣れてきたら、臓器ごとに一定のセオリーが見えてくるとはいえ、なかなか奥が深い。

最終日の試問は雑談かと思いきや、結構難しい内容だったw どうしても実用的な部分に目が行ってしまうが、放射線自体の基礎についてはいかに理解が甘かったか。

そして、アメ留のポリクリ調整で2週間だけ編入していたこの班ともお別れ。火曜には歓迎会まで開いて頂いて、嬉しい限りw どうもうちは昔から班分けのシステム上、出席番号の遠い人とは親しくなりにくい傾向があるので、実に斬新で楽しい体験であった。古巣も古巣で良いのだが、外界に身を投じ、周囲を観察することの大切さが暗示されているかのようである。

今週は比較的暇だったので小児科のQBを進める。一回ビデオを見ているからか、そこそこ快調に進む。今月中には終わらせたいところか。国試、マッチング、アメ留のそれぞれについて、上手いこと時間を配分して準備していかねば。

勧誘
月曜は綾瀬へ。一ヶ月ぶりだったが、全然中らんw

健康診断
あらゆる項目に著変なし。辛うじて170超えで、BMIは18.7かw

写真:三江線普通列車@口羽
三次行の列車と交換した後は、30分もの長停です。キハ120とはいえ、単行列車が顔を並べる姿はなかなか愛らしい。

847文字

始発

2014年4月12日 大学
始発
始発
始発
模試
今日と20日のいずれか一方で模試を受けることになっていたが、先延ばしにしたところで面倒なので早い日程で受験。国対委員として試験監督をやりながら自分も解くw 診断の見当もつかなかったり、選択肢を絞り切れなかったり、なかなか難しかった。ダメだこれは。

夕方に自己採点してみたら、必修は8割スレスレ、一般も7割スレスレだったw 臨床ではそこそこ稼げたので全体では8割ちょうど。もっと細かいところまで詰めて勉強しないとまずい。そういえば4月に入ってから付け焼刃的に小児科と産科のビデオ講座を見終えたのだったが、その場限りの記憶でろくに復習していなかったこともあり、この分野の得点率は微妙だった。まあ、やらないよりは全然ましだったか。6年のポリクリはおしなべて暇な雰囲気が漂っているので、空き時間をみつけて内科とかもビデオ講座を見るとしよう。

夜は久々に晩酌。いい週末だw

写真:三次駅
芸備線の一番列車です。

475文字

夜明け前

2014年4月11日 大学
夜明け前
夜明け前
夜明け前
ポリクリ開始。

放射線科
放射線科は診断科と治療科に分かれていて、両者はまったくの別物と言って良い。診断科の方はひたすら総論やら読影やらのクルズスが続く。1限から4限まで時間割がきっちりと決まっていて、昨秋の臨検を彷彿させる内容。勉強になるものもあれば、つまらないのもある。そういえば、MRIの原理にがっつり踏み込んで数式しか登場しなかったコマもあったw あれはあれで興味深かったのだが、原理的な部分まで確実に理解している医者はどのくらいいるのだろう。

かたや治療科では、CT画像をもとに放射線治療計画を立てる。コントゥールを描く作業から始まり、照射門の角度やら線量配分やらを調整しながら、ひたすらPCをいじる。被曝シミュレーションゲームとでも言えば良いのか、直腸や大腿骨頭への影響を抑えたりしつつ前立腺へ最大限の線量を確保する。しかしこれはこれで面白いのだが、毎日毎日こういう作業を繰り返すのかと思うと、まあ放射線科にはまず行かないだろうな・・・

木曜は、放射線治療のセカンドオピニオンを求めに来たという設定で模擬患者に接するという時間があったのだが、相変わらずコミュニケーション力の低さを露呈してしまった。自分は話すのが早すぎるようだ。知識量とか信頼感という点について高い評価を頂いたのは嬉しかったのだが。

その他
木曜は自転車で代官山へ。信濃町からは25分程度。異常に風の強い一日で花粉の飛散量も多く、ヒスタミンストームにやられた。金曜は原宿にて「囲む会」。なるほど、こういう形だったのか。向こうのOB会に学生がちょろっとお邪魔しているといった感。

土曜に模試があるということで、自習室を活用して小児科と産科のビデオ講座を2倍速で視聴完了。その場では当たり前のように理解しているが、少し時間が経つとたちまち忘れてしまう。効率が良いのは確かだが、何事もそれなりに苦労しないと身につかないというものだ。

写真:三次駅
深夜に雨が降ったようです。

932文字

下関色

2014年4月4日 大学
下関色
下関色
下関色
第一週は、出席必須の座学が続く。

メディカル・プロフェッショナリズム
今年度から新設された講義。かつての医療科学を代替する形になるのか。非配偶者間生殖とか、着床前診断とかいったcontroversialなテーマについてグループディスカッションと発表を行うというもので、初日の消極的安楽死以外はそれなりに実りある内容だった。

とくに水曜の脳死臓器移植は、ファシリが素晴らしかったこともあって、非常に勉強になったと思う。神経内科医、脳外科医、移植外科医、小児科医、経済学者など色々な立場の人の講話が聴けたのが良かった。そして自己の意思を表明しない限り脳死が死になりうるという新法の成立は尊厳死法への足がかりなのではないかという猜疑的な観点は初めて聞いたが、これにはなかなか反論できないのだった。あながち陰謀論でもなさそうである。時代の徒花としての移植医療、その医療のために修飾される死生観、超高齢社会を見据えて医療資源の再分配をもくろむ向きなどなど、このテーマをめぐってはさまざまな観念や思惑が錯綜していて実に興味深い。

症例検討
水曜の午前だけ予防医療という名で症例検討の講義が入る。しかし公衆衛生的な話なのかと思いきや、人間ドックで興味深かった症例を提示しているに過ぎず、大して面白くなかった。

Preparation Course
木曜に最終回があり、初回と同様のOSCEを行うという内容。ようやく、英語で話すということに慣れてきたか。諸々の表現や会話などはまだまだ稚拙ではあるのだが。会話=即席英作文と考えていては駄目で、やはり運動神経的な何かを磨かねばならない。しかしネイティブの英語を注意深く聴いていると、文法的整合性は驚くほど保たれているというのが、当たり前のことながら凄い。まあ我々にしたって、日本語を話すときにいちいち文法的構造を考えているわけではないので、そういうものを無意識のレベルに落とし込めるようになるためには、ひたすら練習するしかない。

抜歯
木曜午前は空いていたので、再び御茶ノ水に足を運んで左上の親知らずを抜いてもらう。これにて4本すべての抜歯が完了。しかも矯正治療に伴って健常歯も4本抜いているので、合計8本の歯が抜かれたことになる。自分の歯はすでに24本というわけか。大切にしていこうw

勧誘
今年はずいぶんと盛況。学年ごとの性格というのは確かに存在している。勧誘方針を転換したことも相まって、大いに期待できそうである。そして、6年生になったことを実感してしまった。

金曜夜は「家」へ帰る。

写真:山陽本線普通列車
ヘッドライトの周りに変なプレートがついています。

1311文字

山影に消ゆ

2014年3月24日 大学
山影に消ゆ
山影に消ゆ
勧誘ミーティング
9時からのミーティングに参加。それにしても、どういう経緯であの勧誘ルールが出来上がったのか、甚だ疑問である。どこかにも書いてあったことだが、常に新しい風を取り入れ、新しい血を混ぜていかないと、組織は腐敗の一途をたどる。もっとも今に始まった話ではないのだが。

失礼ながら11時で中座して、御茶ノ水へ。紹介状を携え、上の親知らずを抜いてもらうことになった。とりあえず今回は右。さらば我が智歯よ・・・最後に味わったのは、昨夜のひつじやのワインだったか。レントゲンによれば垂直に生えていたようで、いとも容易く、1分もかからずにすっぽりと抜けてしまった。下の2本を抜いたときは結構手間取った覚えがあるのだが、上顎骨が海綿骨であるというのも大きいのだろう。

いやそれにしても、麻酔薬は偉大である。これがなかったらと思うと、拷問でしかないw

Preparation Course
再び信濃町へ戻り、夕方からはまたこれ。今回は前回の続きで、脳神経の診察について説明を行うという内容。日本語でも的確な指示が難しいというのに、英語だとなおさらである。これもやはり、使えるフレーズをそれなりに暗記していないと、なかなか話すことができない。そして、単語や語法の面白さを再認識する日々。

写真:宮島
対岸の山稜に日が沈みます。

667文字

反橋

2014年3月20日 大学
反橋
反橋
反橋
長いようであっという間の4日間であった。

消化器内科セミナー
最後の発表を担当することになった。難しい症例だったので、情報を小出しにしながらプレゼンする形式をとってみる。とりあえず昨秋に作ったサマリーを英訳したものを読み上げたのだが、英語は無事に通じたようでほっとした。英作文はそれなりに楽しい。あとは同様、運動を習得するがごとく英会話にも慣れていかねば。

ところで本症例の患者さんは、今年度のポリクリを通して最も印象に残った方でもあった。担当期間中は結局確定診断がつかなかったのだが、後でカルテを見返してみると新たな病歴と検査結果が判明していて、そして間もなく亡くなったのだった。二週目の朝に交わした束の間の対話が蘇り、これまでどういう人生を送ってきたのかという部分に思いを馳せることとなった。一度でも同じ時空間を共有した一人の人間が死ぬということは、かくも異常な感覚をもたらすのか。当時はそう思ったのだが、しかしこうしてこの先、患者の死が日常となりそれに順応していくのかと思うと、何とかまだ脆弱な心にしがみついていたくなるのだ。

Preparation Course
胸部診察、腹部診察などの説明を英語で行うという内容。日常会話は基礎的な動詞を使いこなすことが重要であると実感する。出来合いの文章を絶妙なタイミングでぱっぱっと出していくという、極論すればそういう作業になってしまうのはいささか味気ない気もするが、実は日本語でも同じようなことをさらに無意識的にやっているに過ぎない。本当に巧妙な「返し」というのは、どういう原理で出来上がっているのかは、難しいところではあるが。

夜は駅ビルにてセミナーの飲み会。実に有意義な春休みの4日間であった。昨夜自転車を走らせて新宿高島屋で手に入れた「〆張鶴 銀ラベル」を贈るw 帰宅後は安らかに眠れるかと思いきや、明日の追いコンのスライド作成に取りかかる。手紙もしたためねばならないのだった。

写真:宮島
どこを切り取っても絵になります。

948文字

市街を望む

2014年3月19日 大学
市街を望む
市街を望む
市街を望む
淡々と日常は回る。

消化器内科セミナー
こうも連日英語に暴露していると、自ずと慣れてくる。先生は非常にきれいなアメリカ英語で、また敢えてゆっくり目に話してくれるため、聞き取りやすい。しかし、内科の面白さを改めて実感する。深く知れば知るほど、内科も良いと思うのだ。「外科手技ができる気がしないから内科に行く」というならまだしも、「内科は難しくてよく分からないから外科に行く」という輩は論外として(外科をなめるなよと思う)、自分はまだしばらくは迷ったまま、両睨みで行くとしよう。

終了後は明日のセミナーに向けてサマリーを英訳する。深夜までかかるかと思いきや、3時間ほどで完了した。

写真:宮島
広島湾を挟んだ向こうは、廿日市の街です。

387文字

本殿、高舞台

2014年3月18日 大学
本殿、高舞台
本殿、高舞台
消化器内科セミナー
英語というのは文法もシンプルで言語全体の中で見ればかなり簡単な部類に属すると勝手に考えているのだが(だからこそ今日の世界にここまで敷衍したのではないか)、つづりと発音が一対一対応していないというのが致命的な短所と思われる。とくに医学英語はその点において難しく、最大の難関は二重母音。myelinolysisとかalkaline phosphataseとか。しかしjaundiceの2音節目は二重ではなかったりとか。まあこれは、カタカナ読みが日本語として定着しているからという原因もある。薬の名前も難しく、たとえば「アシクロビル」といっても全然通じない。

午後はPeter Agre先生の講演会に参加。国際交流委員会の活動の一環ということらしい。夜は懇親会でタダ飯を食べるw

そして帰宅後は理系数学の採点業務に明け暮れる。色々な仕事がこのタイミングで降ってきた。

写真:宮島
日も西に傾いてきました。

481文字

枡形

2014年3月17日 大学
枡形
枡形
枡形
今週は予定が目白押しである。まあ、こうやって過ごす春休みも悪くはないのかもしれない。

消化器内科セミナー
米国より先生をお招きし、4日間、ひたすら英語で症例検討を行うというセミナー。鑑別診断の挙げ方、分野横断的な知識の整理など、かなり勉強になる。実学的な内容で、レベルの高さを感じた。それに、医学英語に慣れる良い機会でもある。

Preparation Course
システマティックな病歴聴取を行うという内容だったが、とりあえずは挨拶とか自己紹介とか、これから何をするかという簡単な説明とか。しかし海外旅行と根本的に異なるのは、誤解を招かないような厳密で的確な表現が求められ、「何となく伝わればそれで良い」では済まされない点である。これが非常に難しい。使っている単語自体はみな中学校レベルで、表現も聞けば「確かに当たり前」と思うような内容なのだが、いざ自分で表現するとなると全く思いつかない。日常会話表現は奥が深い。ある程度はフレーズを記憶しないと、使い物にならないだろう。

夜は代々木日曜の飲み会に参加。こういう場に来ると、自分はこれまでかなりのものを犠牲にしてきて、その方面では著しく遅れていることを痛感する。そもそも、物事に対する関心がかなり偏っているゆえなのだ。

写真:宮島
廻廊を歩いていきます。

660文字

海岸へ

2014年3月10日 大学
海岸へ
海岸へ
今年はあまり春休みらしい春休みは過ごせなさそうである。まずは登校して諸々の雑務を片付けつつ、日記の更新などに勤しむ。

Preparation Course
いきなりOSCEをやらされるw USMLEのSTEP2 CSに準じた内容と思われるが、身体診察までは求められない。しかし問題はやはり英語で、全然スムーズに言葉が出てこない。辛うじて伝わったようには見えたが、だいぶ変な英語になってしまった。英会話=即席英作文と考えているからうまくいかないのだ。会話は結局スポーツと同じなのであって、知っているフレーズ、使えるフレーズをちょうど良いタイミングで発信していくという運動に等しい。頭を使わないわけではないが、しかし理屈で考えてどうこうなるようなものでもない。とりあえずは、表現のレパートリーを蓄積するところから始めねば。色々と課題の見えた一日。

写真:宮島
とりあえず海岸をぶらぶらしてみます。

467文字

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