丹波・越中撮影行 3日目 午後
2014年9月12日 鉄道と旅行
砺波のローカル線。
・城端線
今日は本当に運用に恵まれていないので、午後の本線は青い車両しかやって来ない。こういう時でないと訪れない場所を、ということで選んだのは城端線であった。このマイナーな盲腸線のために撮影行を組むということは今後なさそうだし、何より旅行とは常に一期一会であるから「また来れば良い」はあまり通用しない。ここはハットリくんをはじめとする変なラッピング車両がうじゃうじゃ走っているため、純粋にキハ40系列の撮影を楽しむという観点では博打的要素が大きいのだが、DE10牽引のローカル貨物が未だに残っているのは魅力的であった。
高岡の駅ビルでそばを食べた後、二塚まで一駅移動。ここは中越パルプ工業への引込線の分岐駅で、駅はJR貨物が管理するという面白い方式。平屋の一戸建てのような味のある駅舎で、入口近くの池には数匹のカエルがまったりと休んでいた。林方面へ少し歩いていくと、作業員が転轍機の辺りをうろついている。もうそんな時間かと思いきや踏切が鳴り出し、大きく弧を描いて工場へと続く引込線の奥から、推進運転でコキの車列がゆっくりと姿を現した。コンテナを先頭にして列車が走るのを見るのは初めてのことでかなり新鮮。列車は速歩きくらいのスピードでのろのろと構内へ進入してゆく。頑張って後押ししているのはスイッチャーのDB251。小さいながらも、結構な力持ちである。その後、貨車は構内3番線に放置され、スイッチャーはブーンと唸りを上げながら昼下がりの工場へと独り帰って行った。
黄金の稲穂がざわめく。製紙工場の煙突からは白煙が湧き出る。空は秋を感じさせつつも、まだ夏を名残惜しく思っているような感じである。最初の普通列車2本を工場と絡めて撮影した後、二塚を通り過ぎて高岡方面へと場所を移動。すぐ近くには、来春に開業する新高岡の駅舎がほとんど出来上がっている。新幹線が開通した暁には、奥羽本線の新青森~青森のように区間運転の列車が増発されるのだろうか。今日は夕方までこの近辺に居座り、貨物列車と普通列車をのんびり撮影する。新高岡駅をはじめ背景には色々な建物や障害物が写り込むので、上手く切り取るのは結構難しい。しかも下りの貨物は荷がスカスカで、まるで締まらない絵になってしまった。しかし稲刈りの真っ最中だったのはなかなかの救いであった。コンバインで稲穂が刈り取られていく様や農作業の表情を列車と一緒に写し込むことができ、楽しい撮影のひと時を過ごす。ほぼ全ての列車がタラコ色で、変なラッピング車両に遭遇することが少なかったのも幸いであった。
学生で混み合った黄昏時の列車で高岡まで戻る。
写真
1枚目:工場と田園(@二塚~林)
2枚目:秋の一コマ(@高岡~二塚)
3枚目:秋色に染まって(@高岡~二塚)
1783文字
9/12
富山1154 → 高岡1212
北陸本線440M クモハ521-9
高岡1255 → 二塚1259
城端線335D キハ47 1092
撮影(二塚~林 藤平蔵踏切付近)
3082レ[1316] 貨物 DB251
334D[1355] 普通 キハ47形2連
337D[1401] 普通 キハ47形2連
撮影(高岡~二塚)
3083レ[1457] 貨物 DE10 1676
338D[1501] 普通 キハ40形2連
339D[1539] 普通 キハ40形2連
3082レ[1549] 貨物 DE10 1676
340D[1559] 普通 キハ40形2連
341D[1638] 普通 キハ40形2連
342D[1717] 普通 キハ40形2連
343D[1731] 普通 キハ40形2連
二塚1829(+2) → 高岡1834(+2)
城端線344D キハ47 36
・城端線
今日は本当に運用に恵まれていないので、午後の本線は青い車両しかやって来ない。こういう時でないと訪れない場所を、ということで選んだのは城端線であった。このマイナーな盲腸線のために撮影行を組むということは今後なさそうだし、何より旅行とは常に一期一会であるから「また来れば良い」はあまり通用しない。ここはハットリくんをはじめとする変なラッピング車両がうじゃうじゃ走っているため、純粋にキハ40系列の撮影を楽しむという観点では博打的要素が大きいのだが、DE10牽引のローカル貨物が未だに残っているのは魅力的であった。
高岡の駅ビルでそばを食べた後、二塚まで一駅移動。ここは中越パルプ工業への引込線の分岐駅で、駅はJR貨物が管理するという面白い方式。平屋の一戸建てのような味のある駅舎で、入口近くの池には数匹のカエルがまったりと休んでいた。林方面へ少し歩いていくと、作業員が転轍機の辺りをうろついている。もうそんな時間かと思いきや踏切が鳴り出し、大きく弧を描いて工場へと続く引込線の奥から、推進運転でコキの車列がゆっくりと姿を現した。コンテナを先頭にして列車が走るのを見るのは初めてのことでかなり新鮮。列車は速歩きくらいのスピードでのろのろと構内へ進入してゆく。頑張って後押ししているのはスイッチャーのDB251。小さいながらも、結構な力持ちである。その後、貨車は構内3番線に放置され、スイッチャーはブーンと唸りを上げながら昼下がりの工場へと独り帰って行った。
黄金の稲穂がざわめく。製紙工場の煙突からは白煙が湧き出る。空は秋を感じさせつつも、まだ夏を名残惜しく思っているような感じである。最初の普通列車2本を工場と絡めて撮影した後、二塚を通り過ぎて高岡方面へと場所を移動。すぐ近くには、来春に開業する新高岡の駅舎がほとんど出来上がっている。新幹線が開通した暁には、奥羽本線の新青森~青森のように区間運転の列車が増発されるのだろうか。今日は夕方までこの近辺に居座り、貨物列車と普通列車をのんびり撮影する。新高岡駅をはじめ背景には色々な建物や障害物が写り込むので、上手く切り取るのは結構難しい。しかも下りの貨物は荷がスカスカで、まるで締まらない絵になってしまった。しかし稲刈りの真っ最中だったのはなかなかの救いであった。コンバインで稲穂が刈り取られていく様や農作業の表情を列車と一緒に写し込むことができ、楽しい撮影のひと時を過ごす。ほぼ全ての列車がタラコ色で、変なラッピング車両に遭遇することが少なかったのも幸いであった。
学生で混み合った黄昏時の列車で高岡まで戻る。
写真
1枚目:工場と田園(@二塚~林)
2枚目:秋の一コマ(@高岡~二塚)
3枚目:秋色に染まって(@高岡~二塚)
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