丹波・越中撮影行 3日目 朝
2014年9月12日 鉄道と旅行
天は我々を見放した。
・雲が憎い
撮影行の朝は早い。始発の直江津行に乗り込み、東滑川で降りる。ロケハンをしながら魚津方面へと歩みを進めるも、太陽がある方角には厚い雲が浮かんでいてなかなか日差しが出そうにない。一方で西側の空はすっきりと澄み渡り、紺碧の富山湾の向こう側には能登半島の島影まで見えている。結局、越中中村の近くにある撮影地は日が差すことはなかった。早月川を渡っている最中はわずかに晴れ間がのぞいたが、通過したのは地鉄が2本と青の413系のみ。定番とされる築堤は、手前に広がる稲穂の色づきは本当に申し分なかったものの、肝心なときに限って見事に太陽光が雲に遮られ、475系6連もトワイライトエクスプレスも全然色が出ないまま通過してしまった。トワイライトなどは本当にひどい出来で、全編成が濃緑色なものだから真っ黒につぶれて訳が分からない。来春で廃止されるというのに、北陸本線での最後の撮影がこんな形で幕を下ろすとは残念である。はくたかと413系の通過時には思い出したかのように晴れ間が回復したのだった。
のすり氏の案内で定番のさらに魚津方にある撮影地へも足を伸ばす。スケール感こそ小さいものの、黄金の稲穂と青空をコンパクトに収めることができる普通列車向きの撮影地である。さて、この期に及んで空が晴れ渡って来た。背景となる西の空には一点の曇りもなく、紺碧色が無限に広がる。これなら何枚か納得のいく写真が撮れると期待していたのだが、413系も475系もやって来るのは青一色ばかり。折角こんな素晴らしい舞台が用意されているというのに、なぜそこで白の北陸色が来ない。手洗いもガウンも手袋もドレーピングも終わっていよいよ執刀開始というときに、メスがないようなものだ。皮肉にも白い車体のサンダーバードやはくたかは憎いほど美しく写ってくれるから、余計に虚しい。さらに残念なことに、国鉄色475系のA19編成が差し替わってしまい今日は走っていないという情報を得る。ヘッドライトの球切れが原因らしいが、どうやら今日は太陽にも運用にも見放されてしまったようだ。
写真(@東滑川~魚津)
1枚目:ダーク・グリーンの車列
2枚目:朝の築堤
3枚目:実りの秋
1786文字
9/12
富山546 → 東滑川605
北陸本線523M クモハ413-9
撮影(東滑川~魚津 中村)
?M[620] 回送 681系3連
?レ[634] 貨物 EF510
522M[636] 普通 413系3連(白)
525M[636] 普通 413系3連(青)
撮影(東滑川~魚津 早月川橋梁)
527M[652] 普通 413系3連(青)
撮影(東滑川~魚津 西魚津 築堤その1)
4010M[710] 特急サンダーバード10号 681系12連
529M[711] 普通 413系6連(青)
524M[713] 普通 475系6連(白+青)
1051M[731] 特急北越1号 485系6連(R)
526M[733] 普通 475系6連(白+青)
8002レ[742] 特急トワイライトエクスプレス
531M[747] 普通 413系3連(白)
528M[757] 普通 413系3連(青)
1003M[803] 特急はくたか3号 681系9連
530M[809] 普通 413系3連(白)
撮影(東滑川~魚津 西魚津 築堤その2)
532M[822] 普通 413系3連(青)
427M[829] 普通 475系6連(青+白)
533M[847] 普通 413系3連(青)
534M[848] 普通 413系3連(青)
536M[903] 普通 475系6連(青+白)
1005M[910] 特急はくたか5号 475系6連(青+白)
・雲が憎い
撮影行の朝は早い。始発の直江津行に乗り込み、東滑川で降りる。ロケハンをしながら魚津方面へと歩みを進めるも、太陽がある方角には厚い雲が浮かんでいてなかなか日差しが出そうにない。一方で西側の空はすっきりと澄み渡り、紺碧の富山湾の向こう側には能登半島の島影まで見えている。結局、越中中村の近くにある撮影地は日が差すことはなかった。早月川を渡っている最中はわずかに晴れ間がのぞいたが、通過したのは地鉄が2本と青の413系のみ。定番とされる築堤は、手前に広がる稲穂の色づきは本当に申し分なかったものの、肝心なときに限って見事に太陽光が雲に遮られ、475系6連もトワイライトエクスプレスも全然色が出ないまま通過してしまった。トワイライトなどは本当にひどい出来で、全編成が濃緑色なものだから真っ黒につぶれて訳が分からない。来春で廃止されるというのに、北陸本線での最後の撮影がこんな形で幕を下ろすとは残念である。はくたかと413系の通過時には思い出したかのように晴れ間が回復したのだった。
のすり氏の案内で定番のさらに魚津方にある撮影地へも足を伸ばす。スケール感こそ小さいものの、黄金の稲穂と青空をコンパクトに収めることができる普通列車向きの撮影地である。さて、この期に及んで空が晴れ渡って来た。背景となる西の空には一点の曇りもなく、紺碧色が無限に広がる。これなら何枚か納得のいく写真が撮れると期待していたのだが、413系も475系もやって来るのは青一色ばかり。折角こんな素晴らしい舞台が用意されているというのに、なぜそこで白の北陸色が来ない。手洗いもガウンも手袋もドレーピングも終わっていよいよ執刀開始というときに、メスがないようなものだ。皮肉にも白い車体のサンダーバードやはくたかは憎いほど美しく写ってくれるから、余計に虚しい。さらに残念なことに、国鉄色475系のA19編成が差し替わってしまい今日は走っていないという情報を得る。ヘッドライトの球切れが原因らしいが、どうやら今日は太陽にも運用にも見放されてしまったようだ。
写真(@東滑川~魚津)
1枚目:ダーク・グリーンの車列
2枚目:朝の築堤
3枚目:実りの秋
1786文字
コメント