丹波・越中撮影行 1日目 夕
2014年9月10日 鉄道と旅行
渓谷を撮り尽くす。
・ロケハン
381系以外のこうのとりと普通列車を全部無視すると、撮影密度は烏山線とあまり変わらなくなる。夕方の15号まで3時間弱も空くので、明日のロケハンのために下滝、さらにその先の谷川まで自転車を走らせることにした。川代渓谷の撮影地は第2橋梁から先はあまり大した場所がなく、強いて言うならば景色が開けた後の第3橋梁だが、残念ながらケーブルのない側は光線が悪い。下滝に至るまでの有名どころとしては丹波竜の発掘地付近があり、ここは良い具合に稲が実っていたので明日に期待できそうだ。また下滝を過ぎて単調な道をしばらく走った先には公園が目印となる中道踏切があり、ここも色づきが良く田んぼは黄金色に輝いていた。その他、谷川までの間にもいくつか撮れそうな場所はあった。さらに谷川から先も欲張り、柏原(かいばら)との間にある有名なインカーブも訪れてみる。しかしながら手前の田んぼが刈り取りの真っ最中で、ほとんど稲穂が残っていなかった。おそらくこの月曜から作業を始めたといったところだろう。これでは絵にならない。落胆して延々と自転車をこぎ、渓谷へと戻ったのだった。
・夕刻の谷
ようやく381系が現れる頃になった。15号と18号は下滝交換で時間が接近しているため、それぞれ第1橋梁と第2橋梁の近くで仕留めることにした。第1橋梁は側面を強調して広角で撮影。ガードレールを乗り越え、コンクリートで固められた法面の上にしゃがむ。ひとたびバランスを崩せばはるか眼下の渓流で死体になってしまうかと思うと、ぞくぞくする。4両編成の全ては入りきらなかったが、渓流を疾走する感じが出せたので満足。第2橋梁での撮影は意外と制約が大きく、結局、下滝方のトンネルを抜けてきた上り列車を正面打ちする構図になった。400mmくらいの超望遠があったらさらに面白かったことだろう。
撮影後は、急ぎ目で篠山口へと引き返す。電動アシストの力を最大限に借りて、アップダウンの激しい道をただひたすらに走るのみ。徒歩では困難だが車を使うほどではないような距離感の撮影では、自転車が威力を発揮する。願わくは貸し原付があれば体力的にもずいぶん楽だと思うのだが、大した需要はないのだろうか。
・雨の黄昏
最後の2本となる17号と22号は露出がだいぶ厳しいが、再び相野を訪れることにした。しかし『お立ち台通信』の前情報が間違いだらけで、踏切の名前は違うわ、順光側にフェンスが立っているわで、想定していた絵は全く無理という状況。さらに悪いことに、雨も降って来た。仕方ないので、オリジナル構図を模索する。17号は逆光側の稲穂を使った苦し紛れの構図。辺りは意外にも暗く、車内灯が漏れるくらいになっていた。最後の22号は流し撮りに挑む。三脚上でカメラを振りながら連写しまくるが、頭が構図の中央に入りきらないうちに追いかけ始めてしまい、バランスの悪い絵になった。こういう局面でもビシッと決められるような腕を持ちたいものである。単に練習不足と言えばそれまでか。
今夜の宿は三田ホテル。新三田の駅前は見事に何もなく、無味乾燥なニュータウンの様相を呈していた。「新」三田というだけある。バスでたどり着いた先のウッディタウン中央駅の近くにはイオンがあったので、夕食はここでとることにした。周辺にはファミリー向けの焼肉屋とかしゃぶしゃぶ屋がやたら多い印象だが、居酒屋のたぐいは見当たらない。食後は部屋で晩酌して、眠りに就く。
写真
1枚目:渓流を疾走(@丹波大山~下滝)
2枚目:対峙(@丹波大山~下滝)
3枚目:夕闇迫る(@相野~藍本)
2107文字
9/10
谷川付近までロケハン
撮影(丹波大山~下滝 篠山川第1橋梁 側面)
3015M[1608] 特急こうのとり15号 381系4連
撮影(丹波大山~下滝 篠山川第2橋梁 トンネル抜け)
3018M[1619] 特急こうのとり18号 381系4連
篠山口1708 → 相野1725
福知山線2768M 丹波路快速 モハ225-6012
撮影(相野~藍本 古宮踏切付近)
3017M[1757] 特急こうのとり17号 381系4連
撮影(相野~藍本 第3上相野踏切付近 流し撮り)
3022M[1812] 特急こうのとり22号 381系4連
相野1846 → 新三田1854
福知山線2774M 丹波路快速 サハ223-6242
新三田駅1912→ 住宅展示場前1918
神姫バス 44系統
新三田泊
・ロケハン
381系以外のこうのとりと普通列車を全部無視すると、撮影密度は烏山線とあまり変わらなくなる。夕方の15号まで3時間弱も空くので、明日のロケハンのために下滝、さらにその先の谷川まで自転車を走らせることにした。川代渓谷の撮影地は第2橋梁から先はあまり大した場所がなく、強いて言うならば景色が開けた後の第3橋梁だが、残念ながらケーブルのない側は光線が悪い。下滝に至るまでの有名どころとしては丹波竜の発掘地付近があり、ここは良い具合に稲が実っていたので明日に期待できそうだ。また下滝を過ぎて単調な道をしばらく走った先には公園が目印となる中道踏切があり、ここも色づきが良く田んぼは黄金色に輝いていた。その他、谷川までの間にもいくつか撮れそうな場所はあった。さらに谷川から先も欲張り、柏原(かいばら)との間にある有名なインカーブも訪れてみる。しかしながら手前の田んぼが刈り取りの真っ最中で、ほとんど稲穂が残っていなかった。おそらくこの月曜から作業を始めたといったところだろう。これでは絵にならない。落胆して延々と自転車をこぎ、渓谷へと戻ったのだった。
・夕刻の谷
ようやく381系が現れる頃になった。15号と18号は下滝交換で時間が接近しているため、それぞれ第1橋梁と第2橋梁の近くで仕留めることにした。第1橋梁は側面を強調して広角で撮影。ガードレールを乗り越え、コンクリートで固められた法面の上にしゃがむ。ひとたびバランスを崩せばはるか眼下の渓流で死体になってしまうかと思うと、ぞくぞくする。4両編成の全ては入りきらなかったが、渓流を疾走する感じが出せたので満足。第2橋梁での撮影は意外と制約が大きく、結局、下滝方のトンネルを抜けてきた上り列車を正面打ちする構図になった。400mmくらいの超望遠があったらさらに面白かったことだろう。
撮影後は、急ぎ目で篠山口へと引き返す。電動アシストの力を最大限に借りて、アップダウンの激しい道をただひたすらに走るのみ。徒歩では困難だが車を使うほどではないような距離感の撮影では、自転車が威力を発揮する。願わくは貸し原付があれば体力的にもずいぶん楽だと思うのだが、大した需要はないのだろうか。
・雨の黄昏
最後の2本となる17号と22号は露出がだいぶ厳しいが、再び相野を訪れることにした。しかし『お立ち台通信』の前情報が間違いだらけで、踏切の名前は違うわ、順光側にフェンスが立っているわで、想定していた絵は全く無理という状況。さらに悪いことに、雨も降って来た。仕方ないので、オリジナル構図を模索する。17号は逆光側の稲穂を使った苦し紛れの構図。辺りは意外にも暗く、車内灯が漏れるくらいになっていた。最後の22号は流し撮りに挑む。三脚上でカメラを振りながら連写しまくるが、頭が構図の中央に入りきらないうちに追いかけ始めてしまい、バランスの悪い絵になった。こういう局面でもビシッと決められるような腕を持ちたいものである。単に練習不足と言えばそれまでか。
今夜の宿は三田ホテル。新三田の駅前は見事に何もなく、無味乾燥なニュータウンの様相を呈していた。「新」三田というだけある。バスでたどり着いた先のウッディタウン中央駅の近くにはイオンがあったので、夕食はここでとることにした。周辺にはファミリー向けの焼肉屋とかしゃぶしゃぶ屋がやたら多い印象だが、居酒屋のたぐいは見当たらない。食後は部屋で晩酌して、眠りに就く。
写真
1枚目:渓流を疾走(@丹波大山~下滝)
2枚目:対峙(@丹波大山~下滝)
3枚目:夕闇迫る(@相野~藍本)
2107文字
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