束の間の休息を終え、別れの朝を迎える。
来たときは地下鉄ではるばるマンハッタン入りしたのだが、帰りはもう空港までタクシーに乗ってしまう。多様な人種が入りまじり、人間的な活力の渦巻くこの街を見るのも、いよいよ今日が最後だ。色々な思い出や感情が溢れんばかりに回想されてきて、なかなか名残惜しい。歩き回った碁盤目の街区をぼんやりと窓外に眺めていたら、ほどなくして車はイースト・リバーをトンネルでくぐりクイーンズ(Queens)へと入った。そこからは高速を飛ばし、30分足らずでターミナルに到着である。
JFKを12時半に発つ全日空9便でニューヨークを去る。陸路とは違って離陸の瞬間にその「地」と隔絶されるのは、航空機ならではの旅の醍醐味、いやそれとも悲哀だろうか。
機内では映画を2本観て、あとは空港の書店で買った東京のガイドブックに読み耽る。なるほど、外国人の視点からはこう見えるのかと、色々面白い。豊富な見どころもさることながら、写真の枚数を控え目にするかわりに背景知識として歴史についても詳細に記述されているのが興味深い。そして、鉄道の驚異的な定時性と清潔さはやはり強調されるのだなと、納得したのだった。その他の時間は寝るでもなく起きるでもなく、中途半端な意識レベルでぼーっと過ごす。座席がリクライニングしないのがつらい。
写真
1・2枚目:ロックフェター・センター
589文字
来たときは地下鉄ではるばるマンハッタン入りしたのだが、帰りはもう空港までタクシーに乗ってしまう。多様な人種が入りまじり、人間的な活力の渦巻くこの街を見るのも、いよいよ今日が最後だ。色々な思い出や感情が溢れんばかりに回想されてきて、なかなか名残惜しい。歩き回った碁盤目の街区をぼんやりと窓外に眺めていたら、ほどなくして車はイースト・リバーをトンネルでくぐりクイーンズ(Queens)へと入った。そこからは高速を飛ばし、30分足らずでターミナルに到着である。
JFKを12時半に発つ全日空9便でニューヨークを去る。陸路とは違って離陸の瞬間にその「地」と隔絶されるのは、航空機ならではの旅の醍醐味、いやそれとも悲哀だろうか。
機内では映画を2本観て、あとは空港の書店で買った東京のガイドブックに読み耽る。なるほど、外国人の視点からはこう見えるのかと、色々面白い。豊富な見どころもさることながら、写真の枚数を控え目にするかわりに背景知識として歴史についても詳細に記述されているのが興味深い。そして、鉄道の驚異的な定時性と清潔さはやはり強調されるのだなと、納得したのだった。その他の時間は寝るでもなく起きるでもなく、中途半端な意識レベルでぼーっと過ごす。座席がリクライニングしないのがつらい。
写真
1・2枚目:ロックフェター・センター
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