市内観光 その12
市内観光 その12
市内観光 その12
夢のような日々もあっという間に終わりを迎えてしまう。しかし、帰国後に待っている暑苦しい日常からはひとまず目を背けて、今は束の間の享楽に耽るとしよう。

MoMA
2度目のMoMAへ。開館まで時間があったので、53丁目に面したミュージアムショップでぶらぶらする。ここは色々と面白いものを売っているので見て歩くだけでも面白い。何だか良く分からないが、有名な椅子をあしらったコースターのセットを買う。その後、常設展へ。やはり圧倒的なコレクションの数々である。しかし4階から下は相変わらずよく分からない。地下鉄の壁にある落書きとか、その辺の道端で売っている看板風の絵とかを持ってきてこの展示室に飾り、それっぽい解説が添えられていたら、もしかしたら自分は「おおー」という風に有難く拝観するかもしれない。美術館に展示される芸術と、名もなき芸術の境目は一体どこにあるのかという疑問は、常に湧いてくる。たまたま人の目にとまって幸運をつかんだごく一握りの絵画が、ここに置いてあるだけなのかもしれない。それとも、見る人が見れば全然価値が違うものなのだろうか。

日本食
昼は18丁目、チェルシーにある大戸屋へ行くことになった。何でここに来てまで大戸屋と思ったが、入ってみると日本のそれとはまるでコンセプトを異にした店で驚いた。バックバーには日本酒が並び、料理も高級志向で、もはや別物と考えても良い。そして、久しぶりに口にする日本食は感動的に美味しいものであった。I-Houseの食事もそれなりに充実しているので特に困ることはなかったのだが、やはり郷土料理の味に勝るものはない。値段と味を考えれば、ひょっとすると昨夜のGothamより満足度が高かったかもしれないw

最後の晩餐
夜は44丁目にあるdb Bistro Moderneという店へ。この場所も昨夜の場所も、食通と見える韓国人留学生に紹介してもらったのだった。わりとカジュアルな感じである上、期間限定でコースを安く食べられるニューヨーク・レストランウィークにも参加している店とあって、なかなか良かった。久々の再会に話が盛り上がる。帰りは改修中のセント・パトリック(St. Patrick)大聖堂の中をぶらりと一周した後、ホテルのバーで飲む。ついにこの街で過ごす最後の夜となった。

写真
1枚目:『記憶の固執』
2枚目:大戸屋にて
3枚目:ロックフェラー・センター

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