市内観光 その8

2014年7月26日 留学
市内観光 その8
市内観光 その8
市内観光 その8
いわゆる買い物が趣味に占める割合がかなり低いので、振り返ってみると週末の観光は美術館、博物館、景勝地、街歩きなどが中心となっている。『地球の歩き方』で70ページ以上を占めるショッピングの部分は、まるで手を付けていないw

クロイスターズ美術館(The Cloisters)
ここはメトロポリタン美術館の分館ということになっていて、建築も含めて中世ヨーロッパの修道院の遺物が集められている。最大の見どころはクサ(Cuxa)の回廊と一角獣のタペストリー。しかし回廊は実物をフランスから運んできた後にサイズを小さくして再構成したものである。この建築はどこを切り取っても絵になるから実に写欲をそそる被写体なのだが、実際に中世からこの地にあったわけではないことを考えると、どうも映画のセットのような美しさしかないとでも言えば良いのか、表面的な装飾といった性質を拭いきれていないような印象を受ける。それでも充実したコレクションや流麗な建築に囲まれているとあたかもヨーロッパへ来たかのようであり、外の植物園も面白かった。周囲は公園として綺麗に整備されていて、ハドソン川や対岸のニュージャージーの景色も一望できる。

グッゲンハイム(Guggenheim)美術館
86丁目でA線を降り、コロンバス・アベニュー(Columbus Ave.)にある店でビーフサンドを食べた後、バスでセントラルパークを横断してアッパー・イースト・サイド(Upper East Side)へ。午後はグッゲンハイムを訪れる。『ザ・バンク 堕ちた巨像』という映画で銃撃戦が行われていたのが妙に印象に残っているカタツムリ型の建物である。屋内は螺旋回廊をぐるぐる登る形で作品を鑑賞するという斬新な建築になっていて、このメインエリアは特別展のスペースである。Italian Futurismの展示が行われていた。1時間半ほどかけてゆっくり眺めながら頂上まで登っていく。有名どころを展示している常設展は回廊の脇のアネックスにあり、ゴッホやらゴーギャンやらは2階に集中している。

別段意図したわけではないのだが、クロイスターズといいグッゲンハイムといい、今日は回廊に縁がある一日となった。螺旋回廊の途中にあるベンチに腰掛け、しばし瞑想するのも乙なものである。ニューヨークでの生活も終盤に差し掛かってきた今、このひと月を振り返ってそろそろ考えをまとめねばなるまい。

夏の宴
先週末のボストンでの対話が発展して、有難いことに今宵マンハッタンで開かれる宴会に招待して頂いた。ここで働くとはどういうことなのか、さらに深く考える機会である。アメリカは、なぜ世界をリードするのか。アイデンティティとは何か。将来の選択肢を増やすために、今から何をすべきか。色々と話題は尽きない。しかし、このアメ留で感銘を受けて海外での臨床を決意するかと言われると、少なくとも現時点ではそれは否である。もっと色々な考え方を知り、情報を集め、自らの思索を深めていかないことには、しばらく結論は出ないように思われる。ただ、学生という自由な立場を活かせる時間も、いくばくもなく終わってしまう。どうしようか。

二次会までお邪魔して、125丁目に帰ったら1時を回っていた。

写真
1枚目:クサの回廊
2枚目:タペストリー
3枚目:グッゲンハイム美術館

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