ちょうど小児神経なので、神経のQBをオンラインでバリバリと解き進める。しかし1周目を終えたのが1年以上前なので、もはや何も覚えていない。当時間違えた問題はきっと今でもだいたい間違えているのだろうし、合っていた問題も全て正解しているのかは怪しい。それにしても今更になって、オンラインの便利さに気が付く。これなら、6月の空き時間にいくらでも進められたはずなのだが・・・
・アメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)
昼前から観光に出かける。116丁目にあるコロンビア大学のキャンパスを適当に散策した後、72丁目まで下る。東へ歩を進めてセントラルパークの入口にあるダコタ・アパート(Dakota Apartments)を見てから、81丁目の自然史博物館へ。ここでは動植物、恐竜、宇宙について壮大な展示がなされていて、上野の国立科学博物館を巨大にした感じである。とくに各動物の剥製を展示したジオラマは実に良く出来ていて、背景画も含め細部まで作り込まれているのが素晴らしい。格好の被写体として写真を撮っても良いし、脇に書いてある説明をマニアックに読んでも楽しめる。アラスカグマは強烈な印象。こういう猛獣に遭遇したらたぶん死ぬしかないのだろう・・・
海洋生物は模型のみだが、如何せん展示が壮大なので見て歩くだけでも十分すぎるくらいである。宇宙科学や地学のコーナーも充実している。最後に4階の恐竜の化石を見に行く。このフロアはとくに人気であった。博物館のコレクションは量、質ともに圧倒的で、とても一日では全てを味わい尽くせない。アトラクションのような感覚で訪れても面白いし、一つ一つじっくり見て回ってもさらに深い世界に入り込めることと思う。
・トランジット・ミュージアム(Transit Museum)
夕方はブルックリンまで足を伸ばし、トランジット・ミュージアムへ。ガイドブックにはごく小さく紹介されているのみ。ここはコート・ストリート(Court St.)という廃駅を改装してオープンした地下鉄とバスの博物館で、地下鉄の階段がそのまま入口になっている。構内の線路は営業路線と連続していて、第三軌条は通電しているらしい。ここは小さな子供が多かった。最初から真面目に展示を見ていくとニューヨーク地下鉄の歴史が良く分かって実に興味深い。たいていの古い路線はアベニューに塹壕を掘った後に上から蓋をかぶせた形になっていることを知る。それと、イースト・リバーの下をくぐるトンネルは相当な難工事だったようだ。
地下2階はコート・ストリート駅の1面2線の遺構がそのままになっていて、多くの古い車両が展示されている。映画のセットのようだと思ったら、調べてみると実際に使われたこともあるようだ。車内は広告や路線図も当時のままに保存されていて、乗り込んで座っているだけでも楽しい。たくさんの家族連れに交じって当地の鉄ヲタと思しき人も熱心に写真を撮っていたのだが、「貫通扉のところへ行くから正面から写真を撮って欲しい。ここは子供が多いし家族連れには頼みにくくて・・・」と話しかけてきたw 博物館というのはいくらでもマニアックに過ごせる場所で、一つ一つの解説をじっくり読むのも乙なものである。あっという間に閉館時刻になってしまった。構内の案内表示と路線図がプリントされた黒地のTシャツを記念に買って帰る。
そういえば毎日使っていると「まあこんなもんか」という感じですっかり慣れてしまうのだが、ニューヨークの地下鉄の汚さは異常である。軌道はゴミで埋め尽くされ、駅施設の環境や衛生も劣悪といえば劣悪。また時刻表は存在せず定時性はめちゃくちゃで、たまに間隔調整と称して緩行線の電車が勝手に駅を飛ばしたりする。日本の地下鉄がいかに綺麗か、それに他社線との直通運転までこなす緻密なダイヤがいかに洗練されているかを思い知るわけだが、新天地に街を造りトンネルを掘り鉄路を敷いた偉大なる先人たちの努力に加えて、均一価格でどこまでも行ける利便性とか、24時間365日の運行で市民の足として間違いなく機能していることとかを考えれば、この無骨なニューヨークの地下鉄にも不意に畏敬の念と一種の愛着が湧いてくるのである。
写真
1枚目:海洋生物
2枚目:ティラノサウルス
3枚目:トランジット・ミュージアム
1871文字
・アメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)
昼前から観光に出かける。116丁目にあるコロンビア大学のキャンパスを適当に散策した後、72丁目まで下る。東へ歩を進めてセントラルパークの入口にあるダコタ・アパート(Dakota Apartments)を見てから、81丁目の自然史博物館へ。ここでは動植物、恐竜、宇宙について壮大な展示がなされていて、上野の国立科学博物館を巨大にした感じである。とくに各動物の剥製を展示したジオラマは実に良く出来ていて、背景画も含め細部まで作り込まれているのが素晴らしい。格好の被写体として写真を撮っても良いし、脇に書いてある説明をマニアックに読んでも楽しめる。アラスカグマは強烈な印象。こういう猛獣に遭遇したらたぶん死ぬしかないのだろう・・・
海洋生物は模型のみだが、如何せん展示が壮大なので見て歩くだけでも十分すぎるくらいである。宇宙科学や地学のコーナーも充実している。最後に4階の恐竜の化石を見に行く。このフロアはとくに人気であった。博物館のコレクションは量、質ともに圧倒的で、とても一日では全てを味わい尽くせない。アトラクションのような感覚で訪れても面白いし、一つ一つじっくり見て回ってもさらに深い世界に入り込めることと思う。
・トランジット・ミュージアム(Transit Museum)
夕方はブルックリンまで足を伸ばし、トランジット・ミュージアムへ。ガイドブックにはごく小さく紹介されているのみ。ここはコート・ストリート(Court St.)という廃駅を改装してオープンした地下鉄とバスの博物館で、地下鉄の階段がそのまま入口になっている。構内の線路は営業路線と連続していて、第三軌条は通電しているらしい。ここは小さな子供が多かった。最初から真面目に展示を見ていくとニューヨーク地下鉄の歴史が良く分かって実に興味深い。たいていの古い路線はアベニューに塹壕を掘った後に上から蓋をかぶせた形になっていることを知る。それと、イースト・リバーの下をくぐるトンネルは相当な難工事だったようだ。
地下2階はコート・ストリート駅の1面2線の遺構がそのままになっていて、多くの古い車両が展示されている。映画のセットのようだと思ったら、調べてみると実際に使われたこともあるようだ。車内は広告や路線図も当時のままに保存されていて、乗り込んで座っているだけでも楽しい。たくさんの家族連れに交じって当地の鉄ヲタと思しき人も熱心に写真を撮っていたのだが、「貫通扉のところへ行くから正面から写真を撮って欲しい。ここは子供が多いし家族連れには頼みにくくて・・・」と話しかけてきたw 博物館というのはいくらでもマニアックに過ごせる場所で、一つ一つの解説をじっくり読むのも乙なものである。あっという間に閉館時刻になってしまった。構内の案内表示と路線図がプリントされた黒地のTシャツを記念に買って帰る。
そういえば毎日使っていると「まあこんなもんか」という感じですっかり慣れてしまうのだが、ニューヨークの地下鉄の汚さは異常である。軌道はゴミで埋め尽くされ、駅施設の環境や衛生も劣悪といえば劣悪。また時刻表は存在せず定時性はめちゃくちゃで、たまに間隔調整と称して緩行線の電車が勝手に駅を飛ばしたりする。日本の地下鉄がいかに綺麗か、それに他社線との直通運転までこなす緻密なダイヤがいかに洗練されているかを思い知るわけだが、新天地に街を造りトンネルを掘り鉄路を敷いた偉大なる先人たちの努力に加えて、均一価格でどこまでも行ける利便性とか、24時間365日の運行で市民の足として間違いなく機能していることとかを考えれば、この無骨なニューヨークの地下鉄にも不意に畏敬の念と一種の愛着が湧いてくるのである。
写真
1枚目:海洋生物
2枚目:ティラノサウルス
3枚目:トランジット・ミュージアム
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