北海道撮影行 4日目 昼・夕
北海道撮影行 4日目 昼・夕
北海道撮影行 4日目 昼・夕
6/6
青森821 → 新青森826
奥羽本線4636M クロハ789-104

新青森837 → 八戸904
東北新幹線3012B はやぶさ12号 E526-203

八戸1007 → 陸中八木1116
八戸線433D キハ40 525

撮影(陸中八木~有家 俯瞰その1)
8435D[1220] TOHOKU EMOTION

撮影(陸中八木~有家 俯瞰その2)
442D[1326] 普通 キハ40 2連
437D[1334] 普通 キハ47 3連

撮影(陸中八木~有家 俯瞰その1)
?D[1447] TOHOKU EMOTION
446D[1529] 普通 キハ47 3連

撮影(陸中八木~有家 第三久慈街道踏切)
443D[1625] 普通 キハ40 2連

陸中八木1739 → 八戸1856
八戸線450D キハ40 539

夕食(八戸魚河岸食堂 炙亭)

八戸2012 → 東京2304
東北新幹線3038B はやぶさ38号 E526-222

八戸へ
このまま直帰するのももったいないので、今日は八戸線を訪れよう。新青森行の奥羽本線は一駅だけの区間便で、スーパー白鳥の間合い運用なのか、789系での運転である。時刻表上は全て普通車自由席にということになっているので、5分間だけグリーン車を楽しんだ。そして八戸までは新幹線。はやぶさは全車指定だが、盛岡~新青森間は座席指定を受けずとも特定特急券があれば空席に着席できる。並行三セクの運賃は高すぎて、新幹線と大差ない。八戸では1時間ほど時間が空く。急激に睡魔が襲ってきたので、コンコースのベンチで仮眠をとる。どうやら、起床から6時間ほど経過すると眠くなるようだ。実は、日常生活でも同じではないか。

曇天の太平洋
10時07分発の久慈行に乗り込む。鮫までは数々の工場を車窓に映しながら、込み入った市街地を走るだけの近郊路線だが、その先からは景色が一変し、人家がまばらになっていく。基本的には海線なのだが、海岸からはずっと一定の距離を置きながら線路が敷かれているので、本当に海沿いを走るのは宿戸~陸中八木~有家の区間くらいに限られてくる。八戸から1時間あまり、八木の駅に降り立った。ここは2年前、津波に呑まれた場所でもある。駅舎は新しく生まれ変わったようだ。

有家方面へ歩みを進める。俯瞰撮影地を見つけるのは相変わらず難しい。地図や航空写真からはそれなりに狭い範囲に絞り込めるのだが、実際は歩き回らねばならない。もっとも、等高線が描かれた地形図ならば話は別なのかもしれないが。ようやくたどり着いたのは小さな丘の斜面。周りを竹藪に囲まれているので、下からは分かりづらい場所にあった。突然やってきた下り列車は、TOHOKU EMOTION。豪華なレストラン設備をもつ団体列車で、キハ110を改造して生まれたようだ。灰白色のボディと薄い模様は蚕の幼虫を連想させる。

それにしても、今日は全然色が出ない。曇りに曇っていて、海は完全に鉛色である。昨日までの3日間、いかに天候に恵まれてきたかを今になって思い知った。もちろん晴天の順光だけが鉄道写真の全てではないが、車両ならまだしも風景がメインの撮影地ではかなり苦しくなってくる。次の下り列車は先ほど階上で交換したタラコ色の3連が来るものと期待して、第二の俯瞰撮影地へ移動する。同じ線路を有家方面から見下ろす構図だ。ごろごろと捨てられた石によじ登り、アングルを決める。上下列車は八木で交換するので残念ながら場所は移動できない。色々な切り取り方を試してみたものの、どれも今ひとつであった。

有家側のストレートや宿戸側のS字といった別の場所へ移動しても、この天候ではまともな色が出るはずもないので、おとなしく第一の撮影地へ引き返す。ここでTOHOKU EMOTIONの返しと、タラコ3連の返しを撮影。時間が空きすぎて暇である。とりとめもない雑談、地理室で見た懐かしのフラッシュの話に花が咲く。そして雲行きが怪しいこともあり、予定より1本早い列車で帰ることにした。最後の撮影は、道中チェックしておいた踏切にて。ちょうどすぐ近くで野焼きをやっていたので、敢えて煙もうもうの画面にするのも面白いかと思ったが、残念ながら通過時には燃え終わっていた。

帰路
駅に着くや否やかかってきた循環器内科からの電話が、足首をぐいとつかんで自分を日常へ引き戻そうとしてくる。12月の実習の件だ。キハ40に揺られ、暮れなずむ車窓を眺める。平日の5日間を費やした撮影行も、ついに終わりを迎えようとしている。こうして非日常を満喫できる機会も、あと何回くらいあるのだろうか。もっとも非日常の量ではなく質が変わっていくのかもしれないが、それでも、今まで慣れ親しんだものが失われつつあることに対し、寂寥感を覚えてやまない。

駅前の飲み屋に入り、一杯酌み交わして定食をとる。巨大なホッケが美味い。そして車内でも晩酌。列車は容赦ないスピードで日常へと帰ってゆく。最終の新幹線でたどり着いた東京駅は、大雨の中であった。

写真(@陸中八木~有家)
1枚目:437D
2枚目:TOHOKU EMOTION
3枚目:443D

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