北海道撮影行 2日目 夕
北海道撮影行 2日目 夕
北海道撮影行 2日目 夕
内浦湾の黄昏。
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レンタカーによる移動

撮影(有珠~長和)
9092D[1717] 特急北斗92号 キハ283 6連
3051レ[1736] 貨物 DF200
489D[1754] 普通 キハ40 単行
482D[1818] 普通 キハ150 2連
5014D[1830] 特急スーパー北斗14号 キハ281 7連
491D[1833] 普通 キハ150 2連
8010レ[1834] 特急カシオペア

撮影(北舟岡)
99レ[1902] 貨物 DF200-61
2レ[1910] 特急北斗星 DD51 1137+DD51

白老泊(おぎた旅館)

誤算
今日は茶津崎以降ハンドルを握っていなかったが、祝津展望台から交代し、白鳥大橋を北に渡って胆振国道に入り、再び西へ向かう。目指すは有珠~長和の俯瞰撮影地。手前に水田、背景に内浦湾を配し、線路は画面の中を斜め一直線に横切っていく。下調べによれば、この時期は天気が良いとカシオペアのギラリが撮れるとのことである。銀色の客車にはもってこいの撮影地というわけだ。有珠町へと続く坂道の途中にある退避スペースに車を停め、あとは若生墓地の入口までてくてくと歩く。ここは車でも入れるようだが、藪の中に続く轍を追って歩いていくと、どのみち同業者が集結して満車状態であった。

天候は快晴。この時間帯はダイヤの密度が高く、特急、貨物、普通と多彩な列車の撮影が楽しめる。キハ40も少数ながら活躍しているようで、単行は単行で面白い画面に仕上がった。しかし、18時20分頃から何やら様子がおかしいことに気が付く。線路の手前の水田が、すでに日陰に入ってしまったではないか。平地の西側にある小さな丘に光線を遮られているようだ。慌てて作例を確認すると数年前の写真で、どうやら今よりも20分ほど繰り上がったダイヤで走っていたらしい。これは誤算だ。刻一刻と太陽光線の輝きが失われてゆく中、ついに列車は登場。およそギラリとは呼べないけれども、銀の龍は鈍い反照を辛うじて見せてくれた。予想していた絵からは離れてしまったが、マゼンタの内浦湾も相まって、これはこれで黄昏らしい写真になっただろうか。危うく下りの普通列車と被るところであった。

夕空
カシオペアをここで撮ったなら、間もなく後を追ってくる北斗星の撮影地はかなり限定される。もはや北舟岡しかないので、すぐに撤収して直行である。伊達紋別の近くは相変わらず混雑していたので焦ったが、19時前には無事到着した。すぐにやって来た下りの貨物を適当にホームで撮った後、北斗星の構図を考える。スタンダードに跨線橋から決めるか、それとも後追いに専念するか。西の夕空はこんなにも美しくオレンジ色に染まっている。これを使わないのはあり得ない。散々悩んだ挙句、跨線橋から正面も後追いも撮ることに決めた。手すりに立って高さを稼ぐという少々の荒業の末、何とか撮影。幸い露出も上手くいってくれたようで、寝台客車の丸い屋根が整然と連なり、夕暮れの空に向かって走り去っていく絵が出来上がった。左側の副本線も2条のレールがくっきりと浮かび上がり、意外にも遠近感が出た。

本日の撮影は、これにて終了。

霧の夜
明朝のはまなすの撮影を見据え、今宵の宿は白老にとってある。これから室蘭を通り越し、はるか50km以上東へ進まねばならない。市街地は濃霧に包まれていた。単に沿岸だからなのか、それとも煤煙の微粒子を核として水滴が吸着するのか。あまりに視界が悪いので、さすがの道民諸兄諸姉もおとなしい運転であった。また、室蘭街道の景色は昼間とはまるで違う。ナトリウムランプと信号機の明かり以外、周囲はほとんど闇なので、どこを走っているのかまるで分からない。白老に着いたのは北舟岡を発っておよそ70分後、20時半を回った頃であった。

本来なら夕食の時間は終わっているのだが、大変有難いことに取り置いて下さった。一日の苦労が報われるひと時である。ここはごく普通の旅館といった感じである。ぱっと見たところ客層が謎だったのだが、概ねビジネスユースのようだ。明日は3時半に起きねばならない。風呂に浸かり、早めに寝床に入った。

写真
1枚目:カシオペア(@有珠~長和)
2枚目:北斗星、登場(@北舟岡)
3枚目:北斗星、夕暮れへ(@北舟岡)

1913文字

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