北の旅路 1日目
雪の首都を発つ。
2/14
HND 2127(+177) → CTS 2256(+171)
JAL527

新千歳空港2326 → 南千歳2331
千歳線 臨時 モハ721-3020

南千歳2337 → 苫小牧2359
千歳線・室蘭本線2854M クハ731-204

苫小牧 泊

欠航
2限「皮膚悪性腫瘍」の講義を聴きながらしきりに運航状況をチェックしていると、11時を過ぎたくらいで525便の欠航が決まり落胆した。窓外は軽い吹雪である。後続の527便にはまだ空きがあるようなので、即座に変更手続きを済ませた。通称「銀河旅行」、今宵は登別温泉で宴会が予定されている。今夜のうちに北海道へ渡らねばならない。昼過ぎまでの便は遅れながらも出発しているらしいが、この雪、夕方にはどうなっているのか。

遅延
4限の救急医学の後、大江戸線と東京モノレールを乗り継いで羽田空港へ。良かった、527便は出航予定のようだ。保安検査を通り、軽食をとった後、予定通りに搭乗。しかし、ここからが地獄であった。乗り込んだは良いが、ドアが閉まらず一向に出発の気配がない。やがてアナウンスが入り、機体の除氷作業が終わるまでは飛ばないという。除氷のための機械とやらが到着するのがかなり遅れ、なんとそれが20時を過ぎるらしい。多くの機体が順番待ちをしているようだ。いったん搭乗すると、法規のため空港ビルへ戻ることはできず、ずっと機内に拘束される。最終列車の急行はまなすで登別入りするコースが見えてきたが、それすら間に合うか怪しい。あまりに暇なのでiPadに入れておいた眼科のデュプロを読み始める。

ようやく機械が到着したのは20時20分頃。ここから40分ほど除氷に時間がかかり、その後も何だかんだで時間が過ぎていき、結局動き始めたのは21時27分。ほとんど3時間も遅れているではないか。客を乗せてしまった以上は、意地でも飛ばすつもりらしい。窓外に見える夜の空港は、ナトリウムランプに照らし出された吹雪に霞んでいる。もう急行はまなすの線は消えた。今夜のうちに登別にたどり着くことは不可能となったのだ。絶望に打ちひしがれながら、雪の首都を飛び去った。

苫小牧へ
新千歳に降り立つと、もう23時である。快速エアポートは終わっている時間帯だが、JALが札幌行の臨時列車を手配したらしく、23時26分発の列車が待っていた。しかし、登別方面はもうないらしい。苫小牧までたどり着くのが限界である。さて、空港の近くか南千歳に泊まるか、それとも苫小牧に泊まるか。ここで考えるは、明朝の立ち回り。元々の予定では、登別~虎杖浜か白老~社台で寝台特急を3本撮る予定だったが、室蘭本線ではなく千歳線で撮るという手もなくはない。しかし、やはりここは室蘭本線だろうということで、苫小牧という結論に至った。短時間で決断を下す。南千歳で苫小牧行の普通列車に乗り換え、車中で東横インを予約。これまでたまったポイントをここで消費した。

さらば、登別の宵。悲惨な往路となった。

写真:羽田空港
雪、降りしきる。

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