冬の烏山線 Part 4
冬の烏山線 Part 4
冬の烏山線 Part 4
淡褐色の冬。
2/3
撮影(宝積寺~下野花岡 第五花岡踏切)
328D[903]  キハ40 1009+キハ40 1004

撮影(下野花岡~仁井田 ビール工場跡地脇)
329D[939]  キハ40 1008+キハ40 1005

撮影(下野花岡~仁井田 ビール工場引込線跡付近)
330D[1009]  キハ40 1003+キハ40 1001

撮影(仁井田~鴻野山 築堤)
331D[1107]  キハ40 1003(国鉄色)+キハ40 1001
332D[1128]  キハ40 1008+キハ40 1005

撮影(仁井田~鴻野山 第六文挟踏切)
333D[1237]  キハ40 1008+キハ40 1005
334D[1258]  キハ40 1003(国鉄色)+キハ40 1001

徒歩移動
いつまでも築堤と屋敷森の近くで撮るわけにもいかないので、東へ向かってひたすら歩いていく。まずは下野花岡にほど近い第五花岡踏切で首都圏色を後追い。画面からはなかなか伝わってこないがここはかなり狭い場所で、障害物も散在している。先人の作例を参考に配置を行った。便利な時代である。次なる駅間、下野花岡~仁井田は、川を渡るまで線路南側にキリンビールの工場跡地の森が広がっているため、景色が単調な上に光が当たらない。ここで無理して329Dを撮ってしまったが、やはり全然ぱっとしない写真になった。川を渡った先はそれなりに景色が開けるのだが、今度は工場への引込線跡で線路が隠されたり、踏切や住宅、廃自動車置場が出てきたりなど、障害物の問題が生じてくる。なるほど、だからこの区間の作例がほとんど見当たらないわけだ。330Dも今ひとつな写真になってしまった。

仁井田~鴻野山は昨秋に訪れた区間である。この辺りから景色は徐々に山がちになっていく。まずは、あの鮮烈な紅葉が未だに印象に残っている築堤を再訪。この季節は一面が淡い褐色に包まれ、また違った表情を見せてくれる。淡い水色の空も冬景色そのもの。そんな中、国鉄色と烏山色のコンビがトコトコとやってきた。鮮やかで、それでいて出しゃばらない、ぴりっとした差し色である。この列車の通過直後から雲が増え、空も白くなってきた。大金で交換してくる烏山色と首都圏色のコンビを撮った後、第六文挟踏切へと引き返す。以前訪れたときは単に森抜けが撮れる踏切という印象だったのだが、冬になると藪が枯れて、少し引いた場所からS字カーブで新たな構図が作れることを発見した。最初の後追いはシグモイドに対してきつめに、次の国鉄色は緩めに角度をとってみる。ほんの数メートル場所を移動するだけで、また立ったりしゃがんだりするだけで、線路の表情はさまざまに変化する。S字カーブは奥が深い。

写真
1枚目:黒い森を見ながら
2枚目:枯れた冬をゆく
3枚目:森の奥から

1295文字

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