冬の烏山線 Part 3
2014年2月3日 鉄道と旅行
冷え込む朝。
・早朝
撮影行の朝は早い。6時前の東北本線に乗り込む。宝積寺の周辺は道路が複雑に入り組んでいて迷路のようだが、昨日来た道を戻って段丘を降り、まずは夜明け前の築堤から撮影を開始。面白いことに、今日は「烏山線に乗らない烏山線撮影」である。初っ端の322Dはさすがに暗すぎたが、その次の323Dまでの間にずいぶんと明るくなった。たかだか20分くらいの差とはいえ、日の出と日没の前後では刻一刻と空の表情が変わってゆく。築堤の北側に移動し、淡い朝焼けの空をバックに列車を捉えた。車窓が奥まで抜けて、一日の到来を感じさせる一コマ。
続く324Dは烏山から3連で上ってくるのだが、日の出とともに雲が湧いてきて残念ながら翳ってしまった。しかしその後の3本は太陽が復活し、朝の斜光線、いわゆるエロ光線の中での撮影が実現。築堤のストレート、屋敷森のストレートでは綺麗に色が出た。これぞ太陽光の力である。ところで色々な作例を見ていると晴れや順光の構図が多いのは、鉄道写真の特徴なのだろうか。「みんな大好き順光写真」とでも言うのか、晴れの順光で撮ってなんぼ、という考え方が根底に流れているのを感じる。光があるのとないのとでは色彩の表現に雲泥の差が生まれるのは当然のことなのだが、順光だけが写真ではないというのもまた確かで、光線状態は画面を構成する一要素に過ぎない。限られた条件の中、光も含めて何をどう配置していくか、というところを追求していくから撮影は面白いのではないか。まあそうは言っても、やはり順光は偉大であるw
写真(@宝積寺~下野花岡)
1枚目:黎明
2枚目:朝の築堤を駆ける
3枚目:烏山線の色彩
1351文字
2/3
宇都宮548 → 宝積寺559
東北本線1525M モハE230-3524
撮影(宝積寺~下野花岡 築堤南側 その1)
322D[617] キハ40 1009+キハ40 1004(首都圏色)
撮影(宝積寺~下野花岡 築堤北側 その1)
323D[635] キハ40 1008+キハ40 1005(首都圏色)
撮影(宝積寺~下野花岡 築堤南側 その2)
324D[716] キハ40 1003(国鉄色)+キハ40 1001+キハ40 1002
撮影(宝積寺~下野花岡 築堤南側 その3)
325D[728] キハ40 1009+キハ40 1004(首都圏色)
撮影(宝積寺~下野花岡 築堤 後追い その2)
326D[809] キハ40 1008+キハ40 1005(首都圏色)
撮影(宝積寺~下野花岡 枯れ木 東側ストレート)
327D[825] キハ40 1003(国鉄色)+キハ40 1001
・早朝
撮影行の朝は早い。6時前の東北本線に乗り込む。宝積寺の周辺は道路が複雑に入り組んでいて迷路のようだが、昨日来た道を戻って段丘を降り、まずは夜明け前の築堤から撮影を開始。面白いことに、今日は「烏山線に乗らない烏山線撮影」である。初っ端の322Dはさすがに暗すぎたが、その次の323Dまでの間にずいぶんと明るくなった。たかだか20分くらいの差とはいえ、日の出と日没の前後では刻一刻と空の表情が変わってゆく。築堤の北側に移動し、淡い朝焼けの空をバックに列車を捉えた。車窓が奥まで抜けて、一日の到来を感じさせる一コマ。
続く324Dは烏山から3連で上ってくるのだが、日の出とともに雲が湧いてきて残念ながら翳ってしまった。しかしその後の3本は太陽が復活し、朝の斜光線、いわゆるエロ光線の中での撮影が実現。築堤のストレート、屋敷森のストレートでは綺麗に色が出た。これぞ太陽光の力である。ところで色々な作例を見ていると晴れや順光の構図が多いのは、鉄道写真の特徴なのだろうか。「みんな大好き順光写真」とでも言うのか、晴れの順光で撮ってなんぼ、という考え方が根底に流れているのを感じる。光があるのとないのとでは色彩の表現に雲泥の差が生まれるのは当然のことなのだが、順光だけが写真ではないというのもまた確かで、光線状態は画面を構成する一要素に過ぎない。限られた条件の中、光も含めて何をどう配置していくか、というところを追求していくから撮影は面白いのではないか。まあそうは言っても、やはり順光は偉大であるw
写真(@宝積寺~下野花岡)
1枚目:黎明
2枚目:朝の築堤を駆ける
3枚目:烏山線の色彩
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