石段に猫

2014年2月1日 大学
石段に猫
石段に猫
脳神経外科セミナー
かねてから脳外には興味があったので、申し込んで参加。色々なコースが設定されていて、自分は一日中顕微鏡を覗きながらマイクロ手術を練習するという内容。午前はガーゼの繊維や手袋をハサミで切るところから始まり、縫合や結紮の練習を経て、午後は鳥の手羽先から剖出した橈骨動脈を尺骨動脈にバイパスするという手技を行う。細かく精密な作業はもともと好きではあるが、これが相当に難しくてえらく手こずった。そもそも血管を剖出する段階で結合織の剥離が不十分だと縫合も何もできないので、グラフトとレシピエントをきれいに準備するところが最大のキモかもしれない。一度やり直しをして結果的には上手くいったのだが、マイクロの難しさと奥深さが身にしみて分かった。夢中で作業をしていると時間の経つのを忘れてしまう。

いやしかし、手術は本当に面白い。上達するためには練習あるのみで、考え方としてはスポーツに通じる部分が大きい。センスの有無というのも当然影響してくる要素ではあるが、それよりも地道な積み重ねが確かに結実していく快感は何にも代えがたいだろう。

夜は飲み会へ。「iPS細胞も、STAP細胞も結構だと思います。もしかしたら神経線維は再生するかもしれない。しかし脳という臓器は決して再生しない。それぞれの人間に唯一の脳があって、知識や記憶や人格のすべてが詰まっている。その脳が今まさに壊れようとしているとき、直接それを救えるのは脳外科医しかいないのです」・・・なるほど。そしてこの先どうなるかは分からないが、やはり脳には無限の可能性が広がっているわけだ。改めてこの方面に興味が湧く。

酩酊して帰宅w

写真:尾道市街
仲良く佇む野良猫。

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