闇を裂く

2012年11月25日 弓道
闇を裂く
闇を裂く
闇を裂く
もみじ会
公式表記は「紅葉会」だが、我々は慣例的に「もみじ会」と書く。「紅葉会」を「もみじかい」と読むのは音読みと訓読みが混ざっていてどこか不自然な感じがするのもさることながら、「紅葉」という漢字の堅い字面は「もみじ」という流麗な読みにそぐわないように思う。そういう背景があって「もみじ会」と表記しているのか、それともただ単に我々だけが勘違いして昔からそうしてきただけなのか、よく分からない。しかし、文字というのはそれ自体が視覚的な要素なのだから、字面はやはり大切だと常日頃から感じている。文字は記号ではない。

まあ、そんなことはどうでもいいんだ。団体Aは昨年に引き続き二連覇の快挙を成し遂げた。本塾の底力を知らしめた。9月頭の学部練習から始まったこの秋シーズンは、なぜだろう、かつてないほど長く感じられた。対抗戦での成績低迷や道場の使用停止問題など、振り返れば色々な出来事が怒濤のごとく過ぎ去っていった。しかしながら、その締めくくりを最高の形で終えられたことは、まさに有終完美の極致。「もみじ会」の名にふさわしく、真紅色に燃え盛る熱情がここに結実した。大げさかもしれないが、あの一瞬はそういう感情が心に押し寄せたのだ。

試合を通して何を思うか。立に入ったメンバーにとっても、我々男子部員のように応援や介添にあたった人にとっても、試合とは少なからず「己の真理」に触れる機会ではなかったか。今まさに一つのシーズンを終えるに際して、その周辺の考えをよく整理しておきたいと思うのである。そして、今シーズンは何とか部員全体で確たる意識を共有したいという思いがあった。果たしてそれは達成できたか。十分できたと言える自信はないが、不十分だったと言うつもりもない。しかし、さらなる課題が山積している。

あとひと月あまりで今年が終わる。来年に向けて、志を新たにする。

写真:二子橋
夜の帳が下りた。

864文字

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

日記内を検索