訣別、久留里線 Part 1
2012年11月7日 鉄道と旅行
キハ30、37、38の最後の勇姿を追い求め、再び房総へ足を運ぶ。
・最後の撮影行
9月に訪れたときはあいにくの天気であったが、今回は晴れが期待できそうである。この間と同じ総武快速529Fの車中でのすり氏と落ち合い、房総へ向かう。東京湾の輪郭をずっとなぞる形の道のりであるから、思いのほか時間がかかる。ずいぶんと昼間が短くなったようで、車窓はまだ暗い。久留里線は昨日の大雨でダイヤが乱れ、運用に混乱が生じたようだ。最悪の場合、初っ端の923Dと、その折り返しの928Dを決めた後は、夜になるまでキハ30の出番がないということもあり得る。途中で差し替わりがあることを願いつつ、木更津の駅に降り立つ。目の前には予想通り、2連になったキハ30とキハ38とが仲良く手をつないでホームに佇んでいた。
・小櫃~俵田にて
車内は高校生だらけで、途中の駅からもたくさん乗ってくる。キハ30の独特の外吊り扉に学生が吸い込まれていく様子は、実に写欲をそそる光景。堂々と連なった国鉄色の色彩も、やわらかな朝日に美しく浮かび上がっている。
A地点: 小櫃駅を出てしばらく俵田方面に歩き、最初の踏切から上り列車を撮影するポイント。線路はほぼ南北に向いているので、終日逆光。ここだけを切り取ればあたかも山間部のアウトカーブのような雰囲気となる。キハ38を先頭にやってきた926Dに挑んだが、AFが効かず完全なピンボケ写真となってしまった。後味の悪いスタートダッシュである。
B地点: 国道を下っていくと、右手に田んぼが開け、高い築堤の上を線路が走る場所に出る。手前に生えているススキ、セイタカアワダチソウなどの植物、そして背後の雑木林と水色の空を大きく画面に入れて、ひょっこりと姿を現した列車を撮ることができる。美しいというほど美しくはないかもしれないが、何気ない風景写真の一コマとして十分楽しめる。ここでは932Dを撮影。久留里線塗装は意外と沿線の景色にマッチしているように思う。
C地点: さらに国道を下っていくと、学校下踏切というところに行き着く。スタンダードに上り列車を直線で決めることもできれば、近くにあるカキの木を添えて遊びっぽく撮ることもできる。少し小櫃寄りの位置からだと面白い線形を生かすこともできるが、林に囲まれた場所なのでなかなか霧が晴れず、日も当たらない。
D地点: 朝の本命である928Dはここで撮影する。学校下踏切の先には役場下踏切があり、踏切を渡った場所からはアウトカーブで上り列車を狙うか、真正面の構図で下り列車を狙うことになる。925Dは迷わず正面から決めたが、928Dは国鉄色が連なっている姿をなるべく強調したいと考え、踏切を渡らずにインカーブで狙うことにした。カットすべき障害物が多いので3両が収まるかどうかという懸念があったものの、何とか満足のいく一枚となった。「物は撮りよう」である。惜しむらくは、雲の動きが非常に速く、通過時は曇天だったにもかかわらず踏切が開いた直後から晴れ間が戻ってきたことか。天気ばかりは運任せである。
そこそこに充実した午前中の撮影を楽しみ、駅へ戻る。
写真
1枚目:念願の国鉄色2連。後ろのキハ38も忘れてはいけないがw(@小櫃~俵田 D地点)
2枚目:秋の房総らしい風景をゆく(@小櫃~俵田 B地点)
1993文字
11/7
新日本橋544 → 千葉620
総武本線529F 快速 モハE217-10
千葉638 → 木更津717
外房線・内房線133M モハ209-2101
木更津723 → 小櫃759
久留里線923D キハ30 98
※ [ ]内に撮影時刻を示す
※ 編成は左が木更津側
撮影(小櫃~俵田間 A地点):
926D[817] キハ38 4+キハ37 1002
撮影(小櫃~俵田間 D地点):
925D[856] キハ37 2+キハ38 1002
928D[912] キハ38 98+キハ38 62+キハ38 1001
撮影(小櫃~俵田間 C地点):
927D[952] キハ38 4+キハ37 1002
930D[1008] キハ37 2+キハ38 1002
撮影(小櫃~俵田間 B地点):
932D[1106] キハ38 4+キハ37 1002
・最後の撮影行
9月に訪れたときはあいにくの天気であったが、今回は晴れが期待できそうである。この間と同じ総武快速529Fの車中でのすり氏と落ち合い、房総へ向かう。東京湾の輪郭をずっとなぞる形の道のりであるから、思いのほか時間がかかる。ずいぶんと昼間が短くなったようで、車窓はまだ暗い。久留里線は昨日の大雨でダイヤが乱れ、運用に混乱が生じたようだ。最悪の場合、初っ端の923Dと、その折り返しの928Dを決めた後は、夜になるまでキハ30の出番がないということもあり得る。途中で差し替わりがあることを願いつつ、木更津の駅に降り立つ。目の前には予想通り、2連になったキハ30とキハ38とが仲良く手をつないでホームに佇んでいた。
・小櫃~俵田にて
車内は高校生だらけで、途中の駅からもたくさん乗ってくる。キハ30の独特の外吊り扉に学生が吸い込まれていく様子は、実に写欲をそそる光景。堂々と連なった国鉄色の色彩も、やわらかな朝日に美しく浮かび上がっている。
A地点: 小櫃駅を出てしばらく俵田方面に歩き、最初の踏切から上り列車を撮影するポイント。線路はほぼ南北に向いているので、終日逆光。ここだけを切り取ればあたかも山間部のアウトカーブのような雰囲気となる。キハ38を先頭にやってきた926Dに挑んだが、AFが効かず完全なピンボケ写真となってしまった。後味の悪いスタートダッシュである。
B地点: 国道を下っていくと、右手に田んぼが開け、高い築堤の上を線路が走る場所に出る。手前に生えているススキ、セイタカアワダチソウなどの植物、そして背後の雑木林と水色の空を大きく画面に入れて、ひょっこりと姿を現した列車を撮ることができる。美しいというほど美しくはないかもしれないが、何気ない風景写真の一コマとして十分楽しめる。ここでは932Dを撮影。久留里線塗装は意外と沿線の景色にマッチしているように思う。
C地点: さらに国道を下っていくと、学校下踏切というところに行き着く。スタンダードに上り列車を直線で決めることもできれば、近くにあるカキの木を添えて遊びっぽく撮ることもできる。少し小櫃寄りの位置からだと面白い線形を生かすこともできるが、林に囲まれた場所なのでなかなか霧が晴れず、日も当たらない。
D地点: 朝の本命である928Dはここで撮影する。学校下踏切の先には役場下踏切があり、踏切を渡った場所からはアウトカーブで上り列車を狙うか、真正面の構図で下り列車を狙うことになる。925Dは迷わず正面から決めたが、928Dは国鉄色が連なっている姿をなるべく強調したいと考え、踏切を渡らずにインカーブで狙うことにした。カットすべき障害物が多いので3両が収まるかどうかという懸念があったものの、何とか満足のいく一枚となった。「物は撮りよう」である。惜しむらくは、雲の動きが非常に速く、通過時は曇天だったにもかかわらず踏切が開いた直後から晴れ間が戻ってきたことか。天気ばかりは運任せである。
そこそこに充実した午前中の撮影を楽しみ、駅へ戻る。
写真
1枚目:念願の国鉄色2連。後ろのキハ38も忘れてはいけないがw(@小櫃~俵田 D地点)
2枚目:秋の房総らしい風景をゆく(@小櫃~俵田 B地点)
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