海鮮丼

2012年11月4日 弓道
海鮮丼
関東大会
中二本、そくり、中二本、後の一手、中二本で20射12中。幸いにも、一立目からすがすがしい心持ちで的に向かうことができたうえに、二立目の皆中は本当に嬉しかった。そもそも試合で皆中したことなど、記憶ではこれが二回目。止めがあまり中らなかったことこそ悔やまれるが、今の自分にとってはまさに御の字の結果であった。

全体としては120射56中。羽分けにはやはり届かず、入賞も遠く七位だったが、四割も中らずに日大戦、三医大戦で繰り返してきた惨敗の流れを、何とかここで断ち切れたように思う。

今だから書けることだが、三医大戦が終わってからの一週間は、苦しみに悶えていた。とくに、団体メンバーをどうするか。対抗戦の惨状を見るに、自分としてはもう、これからの部を担っていく若い世代に多く試合に出てもらう方が、全体としての躍進につながるのではないかと考え、自分は落を退き、前主将にもスタメンから外れて頂く、という編成もかなり真剣に思案していた。土曜の晩、荒木町での思索である。主将といってもあくまで一部員であり、他の部員より偉いわけでも何でもない。ただ、部員をまとめ、共通の目標に向かって牽引し、部を代表する立場にあるというだけなのだ。この個人的な考え方に変わりはないが、しかしながら、色々な意見も踏まえて迷いに迷い、結局その編成はやめることにした。

そう決めた以上、死力を尽くす覚悟で一週間の幕開けを迎えたわけだが、火曜と金曜の立練習は地獄そのものだった。一中や残念を連発し、途中で交代する。しかも落が。立に入りたい部員が大勢いる中で、もはや合わせる顔がない。プレッシャーというよりはむしろ、部全体の利益を著しく損なっているという罪悪感に似たような感情が心を占拠し、自らを押しつぶさんばかりの勢いであった。そういうわけで、ただひたすらに三田へ通った。今回は何とか努力が結実したような形になり、また1中差とはいえ全体としても立練の成績を超えることができ、形容しがたい充足感を覚える。そして何と言っても、心から自分を応援し、試合後に涙を流してまで喜んでくれる人がいるということに、本当に感極まったのだ。

深夜の青山通りを歩き、家路につく。

写真:夕食
夜の函館市街を歩いた後、近くの店へ。北斗星まではまだ少し時間がある。

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