羽越本線の夏 Part 3
2012年8月21日 鉄道と旅行8/21
吹浦1337 → 南鳥海1346
羽越本線542M クモハ701-19
撮影(興休踏切):
2010M(特急いなほ10号)[1423]
243M[1431]
2005M(特急いなほ5号)[1451]
4094レ[1504] EF510-1
8097レ[1509] EF510
撮影(日向川南側):
242M[1519]
551M[1544]
4096レ[1610] EF510-11
本楯1656 → 酒田1702
羽越本線546M クモハ701-18
酒田1722 → 新発田2017
羽越本線832D キハ110-223
新発田2027 → 新潟2103
白新線678M クハ115-1035
新潟2132 → 東京2340
上越新幹線352C Maxとき352号 E455-119
・本楯~南鳥海にて
吹浦の2つ隣の南鳥海で下車。時刻は14時近く、理論的には気温が最高になる頃である。本楯とのほぼ中間地点にある撮影地、興休(おこやすみ)第一踏切は蒸機時代から撮影されていた有名な場所だそうで、雄大な鳥海山の姿を背景にインカーブを駆ける列車を撮影できる。長編成向きの場所なので普通列車を撮っても今一つかもしれないが、ここで狙うのは1時間の間隔を空けて上ってくる2本の貨物列車、4094レと4096レ。つい最近まではEF81が牽引の任に当たっていたようだが、ダイヤ改正を経てEF510に置き換えられてしまったらしい。新型の大増殖により年々活躍の場が狭められているEF81の姿もしっかり記録しておきたいところだが、一方のEF510もなかなか精悍な顔立ちでそんなに嫌いではない。貨物機としての重厚な貫禄満点で、実は結構絵になると思う。
日射しを遮るものが何もない田園風景の中、20分ほど線路沿いを歩いて行くと興休の集落にたどり着く。ここは平野部を横断する日向川の北岸にあたる場所で、背後には鳥海山が聳える。日本海から湿った風が絶えず昇ってくるためか、頂上付近は常に雲に隠されている。何とか晴れてくれると嬉しいところだったが、そうも全てが上手くいくわけではない。この撮影地は田植えの時期、残雪の山肌とのコラボレーションが最も美しいかもしれない。本命の4094レはEF510のトップナンバーであった。1号機はプロトタイプ的な存在で「RED THUNDER」のロゴマークがなく、JRFマークは他機よりやや大きく、また車体裾の白帯は太くなっているらしい。そういう細かいディテールにこだわるのを楽しめるほどたくさん撮っているわけではないが、一回一回のシャッターはどれも一期一会だと肝に銘じて、地道に記録していきたいところである。
たまたまご一緒した方のお言葉に甘え車に乗せて頂いたので、川を渡った本楯寄りの撮影地にすぐに移動することができた。鉄道撮影にレンタカーを活用したことはまだないが、圧倒的に撮影地の幅が広がり、撮影行程の自由度も格段に上がるし、何よりいちいち駅で降りて炎天下を20分も30分もてくてく歩く必要がない上、長い待ち時間は冷房の効いた車内でのんびりしていれば良いわけだから、体力の消耗具合は徒歩での鉄道撮影とは比較にならないだろう。次からは選択肢の一つとして前向きに検討するとしよう。さて、この場所では田んぼの畦道から見上げる形で、緩いアウトカーブの築堤をゆく列車を撮ることができる。背景には鳥海山の稜線、手前には青々と実った稲穂の海を配する。普通列車で練習をした後、本日最後となる本命の4096レを撮影。EF510が黙々と長大編成を牽いてゆく。日本海縦貫線の一翼を担う羽越本線が貨物輸送の大動脈であることを実感する一日となった。
あとどうでもいいけど、秋田運輸区の車掌は美人が多いと思ったw
・帰路
わざわざ特急に乗るのももったいないので、帰りは新潟まで延々と普通列車を乗り継ぐ。酒田からの気動車はキハ47を期待していたものの、キハ110とキハE120の混結という気持ち悪い編成でがっかり。車内は意外と混んでいて終始ロングシートに座り、寝たり起きたりを繰り返す。さすがに疲れた。日焼け止めを塗りたくってサングラスをかけていたとはいえ、露出していた部分は結構日に焼けた。車窓は日本海とトンネルの連続で、あつみ温泉を過ぎた辺りでちょうど日没を迎えた。落日を遮るものはほぼ何もなく、じりじりと大海原に身を沈めてゆく赤い太陽をしかと目に焼き付ける。まるで今日のこの一日が報われるような、素晴らしい日没であった。夕闇に浮かぶ粟島と漁火がホームから見える越後寒川の駅で後続の特急に道を譲り、その後も延々と列車は南下。新発田に到着したのは酒田を出てからおよそ3時間後。もうすっかり夜である。終着の新津まで行って長岡から新幹線に乗ろうとすると東京行の最終に間に合わないので、白新線経由で新潟まで出る。「やなぎ庵」というそこそこ有名らしい万代口改札外の立ち食いそば屋で鶏カツそばを食し、最終の新幹線で東京へ戻った。
写真
1枚目:4094レ
2枚目:4096レ
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