小休止

2011年7月12日 弓道
小休止
空筈(からはず)」というらしい。

今春頻発している謎の病。離れで弓矢を落とす。色々調べてみたら判明しました。以下の記事が実に分かりやすい:

http://blogs.yahoo.co.jp/kumakuni0917/46466546.html/

あとこんな動画も発見:

http://www.youtube.com/watch?v=l1e8op_0w5U

弓を始めて早2年余り経つものの、空筈という言葉を今日初めて知る。如何せん、こういう異常な症状に陥った人が周りに居なかったというのもあるかもしれない。いや、記憶を遡ると実は他人の射においてこの現象を何回か見たことがあるにはあるのだけれども、それはたまたま暴発したという感じで重篤な射癖としては認知・分析されていなかったように思う。

空筈とは「離れの際に矢の筈が弦から外れ、射手はそのことを知らずに馬手を離してしまうため、凄まじい弦音がし、矢は矢道や射場内に飛んでしまうような現象」をいうらしい。「離れの前に矢が落ちてしまえば、射手はそのことを知ることができ、離さずに済むわけですが、離れの瞬間に筈が抜けるのですから、射手は気づきようがない」とのこと。

仕組みとしては、離れの瞬間、目に見えないほどの一瞬の緩みが勝手に現れ、示指の付け根が筈を押し出してしまい、その後で弦が空を切るという現象が起こっている。これは矢を番えずに弦を離したのと同じことになり、凄まじい弦音が鳴ると同時に、本来は矢を押し出すはずだった弓の反発力が一気に弓自身に全部跳ね返ってくる。このとき、まず間違いなく小指の締めが甘いためと思われるが、自分は弓を否応なく放り出してしまう形になり、結果的に「離れで弓矢を落とした」と認識されるわけである。弓を落とさない場合は弓が返ったりすることがあるかもしれない。巻藁を弯いていて、異様な弦音と同時に矢が落下、弓を見上げると弦が逆側に回っていた、というようなことが何回かあった。上の動画では弓は落ちていないが(というか普通は落ちないらしい)、押手をはらう可能性があって危険という話も聞く。

そもそも、離れで弓矢を放り出すこと自体が重大な危険性を孕んでいるわけで、自分のみらなず他人に危害を及ぼしかねない。これは早急に改善する必要がある。いやしかし、どうしてこういうことが突然起こるのか。つい最近までは(理想の射型からは程遠いが)何事もなく離れていたというのに。誰を見てもみな当たり前のように離れている。それが当然なのであって、「離れない」「空筈になる」という話は聞いたことがない。しかるに、自分は相当に異常な運動をしていることになる。

上の記事で言及されているのは、勝手首の力み。初めて空筈が起こったのは5月頭頃だったか、確か4月に18中を出して「この弯き方でいける」という考えに固執が極まって来た頃だったように思う。思い出してみれば勝手首を目一杯力ずくで引き、弦道にかかる力と押手全体が受ける力を矢筋上につないで絶妙に釣り合わせた上で、最後に「引きちぎる」「ぶった切る」ように離していた。要は全てが力ずくだった。当然ながらそういうのが長く続くはずもなく、徐々に破綻を来たし、ついには全てが瓦解して今に至る、といったところか。

結局、一からやり直し( ´・ω・`)

最後にまた引用すると、「力みやすい方は、性格的にも少々堅い傾向があるようです。真面目な方が多いんですね。もうちょっと『いい加減』だといいのかもしれません。『いい加減(テキトー)』は『いい加減(適当)』なんですね」。真理を突いている。

写真:北見駅
JR北海道はサッポロビールの駅名表が柱にかかっているので、駅っぽい雰囲気が簡単に出せる。

1640文字

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