まずは代々木へ、その後信濃町。恐ろしいことに、離れ方が分からなくなってしまった。今までどうやって離していたのか、その感覚を喪失してしまい、弓矢を派手に落下させてしまう。矢は飛ばずに弓と一緒に床に叩きつけられる。巻藁でも的前でもこういうのを何本か連発してしまったので、「またやってしまうかもしれない」という尋常ならぬ恐怖心に襲われてしばらくは弓を弯く気が失せる。
あまりに恐ろしいし周りにも非常な迷惑をかけるので、いっそ明日の山梨戦は欠場をお願いしようかとも思ったが、さすがにそれでは向後いっさい弓が弯けなくなると危惧し、感覚の回復を試みる。弓矢を上肢帯から文字通り「離す」ということしか頭になかった、これが原因。別に能動的に押そうとまで思わなくても、会の形を維持する力を離れまで使っていれば少なくとも弓矢ごと落下することなどあり得ない。しかしながら、「離す」すなわち「物理的な接触をなくす」ことしか考えていなければ当然ながら矢は飛ばないし、弓もろとも放り投げる形になる。
昨日までは正常に離れていたわけだから、その感覚を取り戻し、誤った感覚を封印する。結果、押手と的だけを考えていれば、的中はともかく弓矢ごと落とすことはなくなった。歪曲、屈折、偏執にまみれた潜在的恐怖心を押し殺し、正常な論理と当然の理屈を貫き通せば良いまでの話である。
写真:特急オホーツク@札幌
網走からの長旅を終えて到着。
644文字
あまりに恐ろしいし周りにも非常な迷惑をかけるので、いっそ明日の山梨戦は欠場をお願いしようかとも思ったが、さすがにそれでは向後いっさい弓が弯けなくなると危惧し、感覚の回復を試みる。弓矢を上肢帯から文字通り「離す」ということしか頭になかった、これが原因。別に能動的に押そうとまで思わなくても、会の形を維持する力を離れまで使っていれば少なくとも弓矢ごと落下することなどあり得ない。しかしながら、「離す」すなわち「物理的な接触をなくす」ことしか考えていなければ当然ながら矢は飛ばないし、弓もろとも放り投げる形になる。
昨日までは正常に離れていたわけだから、その感覚を取り戻し、誤った感覚を封印する。結果、押手と的だけを考えていれば、的中はともかく弓矢ごと落とすことはなくなった。歪曲、屈折、偏執にまみれた潜在的恐怖心を押し殺し、正常な論理と当然の理屈を貫き通せば良いまでの話である。
写真:特急オホーツク@札幌
網走からの長旅を終えて到着。
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