朝の江差線

2011年5月5日 弓道
朝の江差線
GW練習最終日。大三で馬手首の力が抜けたのは良いとして、角見の重要性を指摘されたためその練習をする。そういえばここしばらく、角見など全く考えていなかった。手の内は形さえ整っていれば良いと適当に考えていて、どうも左右の力を釣り合わせることに終始していた感がある。「最終的に的中を決めるのは角見の押し出しではなく、左右の釣り合い」という思い込みが先行していた。まあ実際、それで中るといえば中るけれども、タイミングに依存する部分も大きい。

で、田村杯。今年は20射8中。立練と試合は、緊張というよりはむしろ恐怖といった方が正しい。的に対する尋常ならぬ恐怖心。引分けのはじめから、ざわざわとした恐ろしい感覚が上半身に込み上げてきて、的を直視できないし、的に負け、的に心を殺される。まともに狙いの合ったためしがないし、そもそも会に入っていない。大三をとったあたりから、周囲の空気ががらっと変わる。弓を弯いているのか、それとも的を見ているのか、あるいはただ奇妙な運動をしているだけなのか、一体自分が何をしているのか分からなくなる。要は完全に自分を見失う。的に心を支配され、そして殺される。その様も毎回のように違う。色々足掻いてはみるものの、結局は無残な敗北に終わる。

練習で実現できたベストの射を100とすると、「初矢は85でまずまず、二本目と三本目は70くらいで今ひとつ、でも止めは90だった」とか「全部緊張して平均30も行かなかった」とか「うまくいかずに全部0だった」とか、たぶんそういうのが正常な人間だと思う。ただどうも自分の場合は毎回毎回の単位が違いすぎて比較のしようがないというか、全然別次元のことをやっているので、評価やフィードバックの入る余地もなければそれらを行う意義もない。ベストが100%ならば、「初矢は750mmHg、二本目は34m、三本目は23℃、止めは1200L」といった感じで、訳が分からない。「当然の論理」「正常な感覚」そういったものがまるで通用しない。

もはや「どうぞ笑ってくれ」という感じかww たかが的相手に何をやってんだ。

夜は町田で飲み会でした。

写真:特急北斗星車窓
北海道に上陸。

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