フランス・イタリア旅行 7日目
フランス・イタリア旅行 7日目
フランス・イタリア旅行 7日目
パリ散策。
3/20
シャンゼリゼ(Champs Elysées)大通り散策
凱旋門観光

George Ⅴ → Châtelet
メトロ【1】号線

Châtelet → Cité
メトロ【4】号線

ノートルダム大聖堂観光
サン=ルイ島散策

Châtelet → Opéra
メトロ【7】号線

オペラ座近辺散策
パリ夜景撮影

パリ泊
WESTIN PARIS

シャンゼリゼ大通り
9時頃に宿を出発し、リヴォリ(Rivoli)通りを西進してコンコルド(Concorde)広場へ。広場の東側にはチュイルリー(Tuileries)庭園が広がり、ジョギングなどする人影が逆光に映える。西側にはシャンゼリゼ大通りが2km先の凱旋門まで一直線に伸び、コンコルド広場のオベリスクが凱旋門と対峙している。空は花曇りといったところで、排気ガスのせいもあるだろうか、遠くの凱旋門はいくばくか霞んで見える。シャンゼリゼ大通りをのんびりと散策。セーヌ河の対岸にアンヴァリッド(Invalides)を覗くエリゼ(Élysée)宮、プチ=パレ(Petit Palais)、グラン=パレ(Grand -)の界隈を過ぎ、フランクラン=D=ルーズヴェルト(Franklin. D. Roosevelt)大通りと交差した辺りから、道は緩い上り坂に転じ、数多くのカフェや店が軒を連ねるようになる。片側4車線の車道の交通量は多く、後ろを振り返ると、逆光に霞むコンコルド広場から凱旋門のあるシャルル=ド=ゴール広場に至るまで、緑や赤に点灯する無数の信号灯が大通りの中央に整列している。大通りの南側、マルブフ(Marbeuf)通りとの一角にある「Alsace」というカフェに入る。

凱旋門
遠くから近づくにつれて壮大な白亜の門の全容が徐々に顕わになり、凱旋門が意外と大きいことに気付かされる。地下道をくぐって凱旋門の下に出ると一無名戦士の墓があり、門の内側を見上げればびっしりと文字が刻まれている。外側の壁面に彫られた彫刻も壮観。入場券を買い、門の内部に組み込まれた長い螺旋階段を登りつめると、資料展示室に至る。そこからさらに階段を上がると凱旋門の屋上に到達。シャルル=ド=ゴール広場から放射状に伸びる12本の街路と、灰色の霞に包まれたパリ市街を一望することができる。東には先刻まで歩いてきたシャンゼリゼ大通り、その向こう側にはコンコルド広場、さらに奥にはチュイルリー庭園とルーヴル(Louvre)宮を見渡す。パリの中核である。北東にはモンマルトル(Montmartre)の丘、南東にはエッフェル(Eiffel)塔が見える。西側の眺めはいくぶんか異なる趣で、再開発された都市の様相を呈している。

シャンゼリゼ大通りの「Le Deauville」という店で昼食。カシャッサのカクテル、カイピリーニャが爽快。午後はシテ島へ向かった。

ノートルダム大聖堂
日曜日ということもあってか大混雑で、聖堂の中もがやがやとしている。パリの年間観光客数は8000万人ともいわれ、昨日のサント=シャペルもそうだったが、もはや完全な定番観光地となり、教会本来の静謐な雰囲気はあまり感じられない。やはり、初日のシャルトルの暗さ、静けさ、不気味さが今になって深い味わいを帯びてきたように思う。ただ、石造りの建築に目をやるとやはり驚嘆するものがあり、回廊を取り囲むステンドグラスや、13世紀の輝きを残すバラ窓など、宗教文化の美しい産物にレンズを向けていると飽きることがない。それにしても、宗教がこれほどまでに人を国を動かし、思想と文化の礎を形作り、長い歴史を染め上げてきたのを目の当たりにすると、何やら異様な感じがするのも事実である。

夕刻
セーヌ河に浮かぶもう一つの島、サン=ルイ島に向かう。大聖堂の裏手からサン=ルイ橋にかけては賑やかな雰囲気が漂い、クレープを食べる人々やカフェで談笑する人々、ストリートパフォーマンスに見入る群衆など、週末の午後のさまざまな表情を見る思いである。ここも俗化している感は否めないが、これはこれで楽しい。ルイ=フィリップ(Louis Phillippe)橋を渡ってセーヌ右岸に戻る。「Bistrot Marguerite」という店で休憩。

そうこうしているうちに日没も近くなってきた。シャトレまで河岸を歩き、メトロ7号線でオペラ座方面に向かう。セーヌ右岸を東京で例えるなら、やはりオペラ座近辺は新宿や渋谷、シャンゼリゼ大通りは表参道や六本木、ヴァンドーム・コンコルド・チュイルリー界隈は丸の内や銀座、といった感じか。オペラ広場は雑然としているが、その近辺は食べる場所には事欠かない。少し路地を入ると落ち着いた雰囲気になり、各国料理の飲食店街や小さいホテルが幾つか立ち並んでいたりする。「北海道」というラーメン屋があったので入ってみると、初日の「サッポロラーメン」とは比較にならないほど美味かった。そろそろ黄昏が近い。

夜景
せっかく三脚も持ってきたことなので、夜景撮影を行うことにする。夜の帳が下りたコンコルド広場は昼間とは全く違った表情を見せる。シャンゼリゼ大通りを走る車列、ライトアップされた凱旋門、エッフェル塔、ブルボン(Bourbon)宮など、見渡す限り光の絵が辺り一面に散らばっている。自動車の尾灯と前照灯はシャンゼリゼ大通りに敷かれた二色の絨毯のようで、無数の信号灯がそこに彩りを添え、背後にそびえる凱旋門は圧倒的な存在感を示している。エッフェル塔は正時になると白い煌めきに包まれる演出が行われ、金属的でくすんだ日中のイメージがまるで嘘のよう。後ろを振り返ると、閉ざされたチュイルリー庭園に満月が昇ろうとしていた。その奥には薄暗いながらもルーヴル宮が浮かび上がる。3月20日、パリの夜。

写真
1枚目:凱旋門
2枚目:ノートルダム大聖堂
3枚目:黄昏のコンコルド広場

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