フランス・イタリア旅行 6日目
フランス・イタリア旅行 6日目
フランス・イタリア旅行 6日目
オペラ座とシテ島。
3/19
オペラ座近辺散策

Opéra → Châtelet
メトロ【7】号線

コンシェルジュリー(Conciergerie)
サント=シャペル(Sainte Chapelle)観光

Châtelet → Opéra
メトロ【7】号線

バレエ観劇

パリ泊
WESTIN PARIS

午前中
フランスとイタリアの鉄道周遊で疲れがたまったためか、午前中の活動性がどうも低い一日となった。宿を出たのは10時頃で、オペラ座界隈のカプシーヌ(Capucines)通りをウロウロ歩き、カフェ(店名失念)へ。その後、今夜のバレエ公演のチケットを買おうとオペラ座に入ったが、散々並ばされた挙句、「今売ってるのは午後の公演分で、夜のは13時から発売だからそれまで待て」と言われる。仕方ないのでカプシーヌ通りに戻り、昼食。「中華飯店」という中華料理屋に入る。そういえば昨晩もオペラ座近くの「金太郎」という店で生姜焼定食を食べたが、ずいぶんとこういう類の味が恋しくなってしまった。パン、バター、チーズ、ピザ・・・確かに日本で食べるものよりもはるかに美味しかったのだが、毎日毎日となると話は別で、とてもではないが一週間も続かない。昼食後、再度オペラ座のチケット売り場へ赴く。「Coppélia」というバレエでそこそこ有名らしい。当日券は8ユーロの安い席しか売ってくれないそうで、「Scène non visible」と印字されている。さすがに舞台が何も見えないということはないと思うが、雰囲気だけで別に構わないのでオペラ座の入場料と思えば損はない。

コンシェルジュリー
午後はシテ(Cité)島に向かった。シャトレ(Châtelet)でメトロを降り、シャンジュ(Change)橋を渡って島に入る。隣のサン=ルイ(St. Louis)島とともに、セーヌ(Seine)河に浮かぶ小島である。まずはコンシェルジュリーへ。行政機関、議会、裁判所、牢獄などさまざまな変遷を経た建造物で、見学コースは牢獄の歴史を中心に構成されている。書記官の書斎、処刑前の支度部屋、囚人の廊下など、過酷な牢獄生活や恐怖政治期のギロチン処刑を彷彿させるものが人形付きで随所に公開されていて、マリー=アントワネットの独房も再現されていた。建物に囲まれた中庭にある「12人の一角」は、12人ごとに分けられた処刑者が処刑台へ連れて行かれるための二輪荷車を待った場所だという。何とも凄惨で血なまぐさい歴史である。

サント=シャペル
入場券は隣にあるサント=シャペルとセットになっている。しかしながらこちらは入口まで長蛇の列で、入るまでに40分以上はかかっただろうか。この異様な混雑はひとえに荷物検査によるもので、人数を区切って空港並みの厳しい検査を行っているからだった。教会でテロが起こる可能性でもあるのかと思いきや、サント=シャペルが裁判所の敷地内にあるというのが厳重警備の理由。裁判所は「正義の殿堂」と呼ばれ、フランス法曹界の中枢である。

ここは上層礼拝堂のステンドグラスが圧巻で、旧約・新約聖書の物語全1134場面が描かれているそうである。礼拝堂を取り巻く壁全面が長大なステンドグラスに覆われていて、万華鏡の中にさまよいこんだかのよう。その美しさに言葉を失う。観光客が多く、何より全面から光が差し込んで来るので、シャルトルのノートルダム大聖堂のような不気味な静けさや暗さは感じられないが、重厚な宝石のような華やかさである。西側にはやはりバラ窓があり、最後の審判の場面が中央に描かれていた。ステンドグラスをアップにして切り撮っていると、時の経つのを忘れる。

オペラ座
「碧玉臺」という店で夕食をとった後、オペラ座の20時からのバレエ公演に向かう。ライトアップされた壮麗なファサードもさることながら、内装も豪華絢爛建築の極致といったところで、高い吹き抜けの天井、大理石の大階段、装飾を尽くした大広間、客席の天井画など、こういう装飾なり建築なりは一部分だけだとどうしても陳腐に見えてしまうが、ここまで全体を通して徹底しているともはや別格の境地に達している。なるほど、これはフランスの誇りであって、音楽と文化の殿堂というのも頷ける。

指定された客席は3階で、舞台の脇から見下ろすような場所であった。円形の回廊から個室に入り、それぞれのブースに6席ほど椅子が置かれている。二列目なので舞台の左五分の二が見える程度だが、これでも十分だろう。下方にはオーケストラボックスがあり、劇場内は満席で皆がひしめいている。音楽はすばらしい。ワルツの軽快なリズム。バレエの方は、さすがに舞台が左半分しか見えないので筋がよく分からなかったが、見たところ、どうやら人形が人間みたいに動き回って恋愛沙汰も絡む話らしい(後で調べたら大体そんな感じで合ってたww)。幕間には大勢の人が休憩に繰り出し、シャンパンなどを飲む。あらゆる点においてまるっきりの異国文化を味わう夜であった。

ラ=ペ(La Paix)通りとヴァンドーム広場を経て宿に戻る。

写真
1枚目:コンシェルジュリー(憲兵の間)
2枚目:サント=シャペル(上層礼拝堂)
3枚目:オペラ座客席

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