山形旅行

2011年2月19日 鉄道と旅行
山形旅行
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山形旅行
さすらい氏と山形へ行ってきました。
2/18 → 2/19
上野2115 → 酒田504
東北本線・高崎線・上越線・信越本線・羽越本線2021レ
特急あけぼの オハネフ24 15

2/19
酒田553 → 新庄711
羽越本線・陸羽西線150D キハ111-219

新庄732 → 山形845
奥羽本線1428M クモハ701-5503

山形931 → 寒河江958
奥羽本線・左沢線329D キハ101-4

「古澤酒造」見学

寒河江1239 → 左沢1251
左沢線333D キハ101-4

左沢1257 → 北山形1333
左沢線336D キハ101-4

北山形1339 → 山寺1356
奥羽本線・仙山線3838M 快速 クハE720-18

山寺1544 → 山形1605
仙山線・奥羽本線829M クモハ719-20

山形市内散策
夕食@「酒菜一」

山形2043 → 米沢2130
奥羽本線454M クハ718-5004

米沢泊

2/20
米沢843 → 東京1056
山形新幹線128M・128B つばさ128号 E326-2106

往路
往路はあけぼので。ゴロンとシート。先ほど信濃町のヤウでビールを飲んだ後だったが、発車前にグラス一体型のワインを購入し車内であける。開放B寝台下段で晩酌というのも悪くない。減光後はしばらく車窓を眺め、今夜は満月ということでムーンライト・ソナタを聴く。高崎を出ると上越線に入り、いよいよ山間部へ。運転停車の水上を発車するときは、まるですっと船が滑り出すような感覚。これが機関士の腕前か。日付の変わる少し前に土合を通過。数多の蛍光灯が整列する構内は不気味な神殿か遺跡のよう。長いトンネルを抜けると、吹雪。積もったばかりの雪を蹴散らしながら列車は走る。巻き上げられた雪で車窓は次第に雪化粧。遠くには関越自動車道のナトリウムランプが点々と灯る。時おり、踏切の灯りが目の前に残像を引いて後方へ消し飛んでゆく。

山形へ
酒田であけぼのを降り、陸羽西線と奥羽本線で山形内陸へ入る。陸羽西線の沿線はかなり雪深い。銀世界は、まだ陽の昇り切らない青白い朝の光を、静かに、鈍く反射する。乗り継いだ奥羽本線は地元の高校生で混雑していた。山形に着くと、583系ゲレンデ蔵王が停車中。何枚か写真に収めた後、駅前で朝食をとる。

寒河江
寒河江では古澤酒造という酒蔵の見学を予約していたものの、行ってみると資料館しかやっていないという。仕方ないので見学はこれで済ませ、試飲を行う。どうも空振りだった感が否めないが、純米大吟醸と梅酒をおみやげに買って帰ったのでよしとする。そうこうしていると昼時になり、皿谷食堂というところで中華そばを食する。地元の食堂といった風情で、なかなか賑わっていた。駅へ戻る途中に毎日屋という酒屋があり、ここで「銀嶺月山」の限定醸造酒を買う。東京に出回らない酒とか珍酒・古酒とかがこういう酒屋に眠っているらしい。

左沢線
こういう機会でないと絶対に乗らないと思われるので、左沢を往復して左沢線を乗りつぶす。旅先でちょっとした手間を惜しむかどうかが、後に悔恨の念を抱くかどうかを決める。「どうでも良いと思ったけど、やっぱり撮っとくべきだった」「あそこまで少し足を伸ばしておくべきだった」・・・何も旅行に限らない。ひと手間を惜しまない姿勢が、格の違いというものである。左沢に近づくと急に山岳線区のような様相を呈して少し驚く。眠い午後。

山寺
夜まで時間がだいぶあるので、山寺を訪れることにした。北山形で仙山線に乗り換える。山寺とは芭蕉ゆかりの地、立石寺である。一応冬でも登れると聞いていたので入山したものの、林の中の石段は完全に凍結していて氷の坂。あまりに滑るから手すりの外側の雪山を登ったりしたが、これではまるで登山である。荷物はコインロッカーに預け、足回りもそれなりの装備で来たから良かったものの、適当な心構えで来るとおそらく痛い目に遭う。蝉塚を過ぎてさらに登っていくと、景色が開けて陽が当たるようになる。しかしよくぞこんな岩場に寺を建てたものだ。奥之院まで到達した後、少し引き返して眺望で知られる五大堂へ。ここも軽いアスレチック。眼下には山々に囲まれた集落を一望できる。仙山線の列車を俯瞰撮影し、西に傾き始めた柔らかい日差しを浴びる、そんな午後。下山はとにかく滑り続けたので異様に速かった。ものの10分程度である。

山形の夜
夕刻に山形に戻った。店が開き始めるまでにはまだ少し時間があったので市街を散策したものの、残念ながらこれといったものはなかった。18時より「酒菜一」という店で夕食。「十四代」の特吟、七垂二十貫、それと小国で造っているという「桜川」の純米を頂く。まったくの素人目にも、十四代は確かに美味い。とにかくするすると飲みやすく、とくに嚥下の最中、格調高い味と香りを喉頭蓋あたりに感じる。桜川はぬる燗で。これは気取らない素朴な感じが良かった。この店には山形全域の地酒が用意されていて、また料理もかなり美味い。極めつけは龍月、双虹とのスリーショットか。是非また来たいところである。

相応の出費になったが、満悦して今晩の宿、米沢へ。朝日川酒造のさくらんぼの酒を買い、長々と夜更かしをする、2月の宵。翌朝は午前中の新幹線で帰京。酒を愉しむ旅であった。

写真
1枚目:特急あけぼの@酒田
2枚目:五大堂より仙山線を俯瞰撮影@山寺~面白山高原
3枚目:山形の夜

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