青森・道南旅行 4日目
2010年8月18日 鉄道と旅行 コメント (2)
洞爺湖の山水、フィナーレを飾るは函館の夕景。
・撮影
長万部~静狩のストレートにてトワイライトと北斗星を仕留める。よくよく考えてみれば、いまどき機関車の重連というのも珍しい。精悍なDD51が2機連なる姿はなかなかの迫力。この辺りの海は噴火湾の一番奥深くに当たる。地球岬と駒ヶ岳が入り口の両端をなす形である。
・洞爺湖
晴れ渡る夏空の下、洞爺湖は青々と水を湛え、島を浮かべる。遊覧船に乗るとほどなくして中央の中島に到着。ここにはシカが暮らしている。周囲10kmの島で、目の前には小山も聳える。ゆったりとしたひと時。帰りの遊覧船に乗っていると、カモメが追いかけてきた。風光明媚な湖である。
・函館
陽も西に傾き始めた夕刻の函館に降り立つ。まずは五稜郭公園に赴き、適当に散策。その後函館山に登る。南西の方角に面すると、海を挟んだ向かい側の山々へと太陽が沈んでゆく。海面に照らし出された金色の陽光と、黒い山稜のシルエット。単純な色が織りなす世界を、数々の貨物船が横切ってゆく。やがて、山の向こう側で太陽は赤く燃え尽きる。そして、みるみるうちに底なしの雲海に呑まれ、赤い輪郭は粉々に千切れていった。空を見上げれば、七色の絵具を吹き流したかのようなグラデーションである。東の海に目をやると、もう漁火が出始めている。ちょうど月も輝き始めた頃らしい。静かな夏の宵である。
展望台に上がると、黒山の人だかりであった。人工物たる夜景もそれはそれで美しいが、何枚も素子に焼きつける類の景観ではない。刻一刻の微小変化とはおよそ無縁な、死んだ星の海である。
長かったこの旅行もそろそろ終極。函館山を降り、教会群や倉庫群を散策しながら駅へ戻る。港へ下っていく夜の坂道を歩いていると、漆黒の海に吸い込まれるかのようである。幸いにも夕食は海鮮丼にありつけた。
写真
1枚目:特急北斗星@長万部~静狩
2枚目:洞爺湖
3枚目:函館山より
1333文字
8/18
長万部623 → 静狩632
室蘭本線475D キハ40 1763
静狩915 → 洞爺949
室蘭本線479D キハ150-110
洞爺駅前1021 → 洞爺湖温泉1039
道南バス
洞爺湖観光
洞爺湖温泉1335 → 洞爺駅前1354
道南バス
洞爺1400 → 函館1542(+5)
室蘭本線・函館本線5012D 特急スーパー北斗12号 キハ280-102
函館観光
・撮影
長万部~静狩のストレートにてトワイライトと北斗星を仕留める。よくよく考えてみれば、いまどき機関車の重連というのも珍しい。精悍なDD51が2機連なる姿はなかなかの迫力。この辺りの海は噴火湾の一番奥深くに当たる。地球岬と駒ヶ岳が入り口の両端をなす形である。
・洞爺湖
晴れ渡る夏空の下、洞爺湖は青々と水を湛え、島を浮かべる。遊覧船に乗るとほどなくして中央の中島に到着。ここにはシカが暮らしている。周囲10kmの島で、目の前には小山も聳える。ゆったりとしたひと時。帰りの遊覧船に乗っていると、カモメが追いかけてきた。風光明媚な湖である。
・函館
陽も西に傾き始めた夕刻の函館に降り立つ。まずは五稜郭公園に赴き、適当に散策。その後函館山に登る。南西の方角に面すると、海を挟んだ向かい側の山々へと太陽が沈んでゆく。海面に照らし出された金色の陽光と、黒い山稜のシルエット。単純な色が織りなす世界を、数々の貨物船が横切ってゆく。やがて、山の向こう側で太陽は赤く燃え尽きる。そして、みるみるうちに底なしの雲海に呑まれ、赤い輪郭は粉々に千切れていった。空を見上げれば、七色の絵具を吹き流したかのようなグラデーションである。東の海に目をやると、もう漁火が出始めている。ちょうど月も輝き始めた頃らしい。静かな夏の宵である。
展望台に上がると、黒山の人だかりであった。人工物たる夜景もそれはそれで美しいが、何枚も素子に焼きつける類の景観ではない。刻一刻の微小変化とはおよそ無縁な、死んだ星の海である。
長かったこの旅行もそろそろ終極。函館山を降り、教会群や倉庫群を散策しながら駅へ戻る。港へ下っていく夜の坂道を歩いていると、漆黒の海に吸い込まれるかのようである。幸いにも夕食は海鮮丼にありつけた。
写真
1枚目:特急北斗星@長万部~静狩
2枚目:洞爺湖
3枚目:函館山より
1333文字
コメント
早いものでもう半月以上も経ったのね…。
確かに、もう半月・・・こうして想い出へと昇華するのか。