雷鳥を追う Part 5
2009年8月24日 鉄道と旅行
目が覚めると5時半である。自分でも不思議でならないが、旅行中は目覚ましにしっかりと反応できる。一応7時間ほどは眠ったことになるのだが、まだまだ寝ていたい。しかしながら、行程がすぐそこに待っている。
駅周辺の山々にはまだ朝日は差さず、朝霧が立ち込めていた。やがて、EF81 26率いる4092レが到着。新疋田に運転停車する。折角の機会ということで、EF81を色々の角度から撮ってみる。吹田から青森までの長大な日本海縦貫線をカバーする富山機関区であるが、EF81にはいかにも貨物機らしい風情が漂う。車齢40年といったところだろうが、大幹線の物流の担い手は相応の貫禄を醸し出している。
その後、言わずと知れた有名撮影地、疋田カーブへと場所を移動する。朝日もようやく昇ってきたようで、徐々に辺りが照らし出されてゆく。天候は快晴、今日も暑くなりそうだ。ここでまたもや鼻血が出る。これは疲労の印なのか。処理に手間取り、犬走りの下草が血染めになってしまった。気を取り直して、撮影を開始。昨日と同じく、雷鳥4号、3096レ、日本海、雷鳥8号と続くゴールデンアワー。ただ、3096レは何故かやって来なかった。雷鳥4号は朝日に照らし出され、国鉄色が艶やかに浮き立つ。編成の内側まで日が回らないのは仕方がないが、日本海をようやく順光で仕留めることができた。今回の撮影行ではトワイライト色の機関車に当たらず幸運である。念願の日本海、ここに撮影。雷鳥8号はパノラマグリーン車が先頭。比較的短時間の撮影でも色々と楽しめるのが北陸本線ならではといえる。
疋田カーブを終えた後は、市橋へと向かう。旧道の疋田集落には古い町並みが残っており、道端には水路が流れている。手を洗ってみると、思いの外冷たく実に快い。静かな朝の時間である。さて、国道の市橋交差点から山道に入り、上下線に挟まれた水田を目の前にする。ここで雷鳥5号を撮影。完全な逆光ではあったが、稲穂は光を背にしても綺麗に写ってくれる。もうすぐ収穫の時季であろうか。農道をさらに進むと、上り線の跨線橋に至る。今度はここから雷鳥12号を小俯瞰する。上下線が分離しているため、山に囲まれた単線区間のような趣。そのような中を颯爽と駆けてくる国鉄色は実にすがすがしい。
その後、駅に戻る。いよいよ炎天下である。雷鳥9号の深坂トンネル飛び出しを狙い、トワイライトエクスプレスを上りホームから直線で捉える。最後にEF510率いる3092レの運転停車を存分に堪能し、新疋田を後にすることとなった。昨日まる一日と今日半日、有名どころばかりではあるが、それなりに雷鳥を撮り込んだ感がある。今度は是非厳冬期に訪れてみたい。突貫作業で立てた行程ではあったが、かつてなく充実した撮影行であった。思うところも大きい。
いろいろ考えた挙句、せめて雷鳥22号とトワイライトエクスプレスは撮っておこうと、観光案内所で自転車を借りて近江中庄方面に向かうことにした。距離にしておよそ4km。25分ほどかかって適当な撮影地に到着。築堤の上を走る線路、一面に広がる水田、林立する送電線鉄塔、西側に迫る山々、いかにも湖西線らしい風景である。とりあえず雷鳥22号を待つが、いつまで経っても来ない。不審に思っておもむろに時刻表を開けば、残念ながら土日運転の列車であった。今日は月曜日、粗末な勘違いである。しかしトワイライトエクスプレスは定刻に築堤を駆けてきた。夏の青空と一緒にその姿を収める。あまりにあっけないが、これで撮影は終了。雷鳥は残念であった。そして、来た道を戻って駅に引き返す。撮影行というよりは、炎天下の自転車トレーニングのようなものだった。
写真(@敦賀~新疋田)
1枚目:朝日の疋田カーブをゆく。
2枚目:ローズピンクのEF81が映える。
3枚目:山間を駆ける。
2167文字
敦賀611 → 新疋田621まずは新疋田まで移動する。昨日の撮影は小河口までしか行かなかったから、今日は新疋田側で撮ってみようという算段である。この区間には本当に好撮影地が点在している。
北陸本線3899M 新快速 車番記録忘れ
駅周辺の山々にはまだ朝日は差さず、朝霧が立ち込めていた。やがて、EF81 26率いる4092レが到着。新疋田に運転停車する。折角の機会ということで、EF81を色々の角度から撮ってみる。吹田から青森までの長大な日本海縦貫線をカバーする富山機関区であるが、EF81にはいかにも貨物機らしい風情が漂う。車齢40年といったところだろうが、大幹線の物流の担い手は相応の貫禄を醸し出している。
その後、言わずと知れた有名撮影地、疋田カーブへと場所を移動する。朝日もようやく昇ってきたようで、徐々に辺りが照らし出されてゆく。天候は快晴、今日も暑くなりそうだ。ここでまたもや鼻血が出る。これは疲労の印なのか。処理に手間取り、犬走りの下草が血染めになってしまった。気を取り直して、撮影を開始。昨日と同じく、雷鳥4号、3096レ、日本海、雷鳥8号と続くゴールデンアワー。ただ、3096レは何故かやって来なかった。雷鳥4号は朝日に照らし出され、国鉄色が艶やかに浮き立つ。編成の内側まで日が回らないのは仕方がないが、日本海をようやく順光で仕留めることができた。今回の撮影行ではトワイライト色の機関車に当たらず幸運である。念願の日本海、ここに撮影。雷鳥8号はパノラマグリーン車が先頭。比較的短時間の撮影でも色々と楽しめるのが北陸本線ならではといえる。
疋田カーブを終えた後は、市橋へと向かう。旧道の疋田集落には古い町並みが残っており、道端には水路が流れている。手を洗ってみると、思いの外冷たく実に快い。静かな朝の時間である。さて、国道の市橋交差点から山道に入り、上下線に挟まれた水田を目の前にする。ここで雷鳥5号を撮影。完全な逆光ではあったが、稲穂は光を背にしても綺麗に写ってくれる。もうすぐ収穫の時季であろうか。農道をさらに進むと、上り線の跨線橋に至る。今度はここから雷鳥12号を小俯瞰する。上下線が分離しているため、山に囲まれた単線区間のような趣。そのような中を颯爽と駆けてくる国鉄色は実にすがすがしい。
その後、駅に戻る。いよいよ炎天下である。雷鳥9号の深坂トンネル飛び出しを狙い、トワイライトエクスプレスを上りホームから直線で捉える。最後にEF510率いる3092レの運転停車を存分に堪能し、新疋田を後にすることとなった。昨日まる一日と今日半日、有名どころばかりではあるが、それなりに雷鳥を撮り込んだ感がある。今度は是非厳冬期に訪れてみたい。突貫作業で立てた行程ではあったが、かつてなく充実した撮影行であった。思うところも大きい。
新疋田1133 → 近江今津1201本当は一つ手前の近江中庄で下車し、水田に囲まれた撮影地へ向かう予定だったのだが、疲労が祟って寝過ごしてしまった。普通列車は1時間に1本しかないため、引き返しても雷鳥17号には間に合わない。なくなくホームで発着を見送り、ひとまず途中下車することになった。
北陸本線・湖西線3157M 新快速 クハ222-2065
いろいろ考えた挙句、せめて雷鳥22号とトワイライトエクスプレスは撮っておこうと、観光案内所で自転車を借りて近江中庄方面に向かうことにした。距離にしておよそ4km。25分ほどかかって適当な撮影地に到着。築堤の上を走る線路、一面に広がる水田、林立する送電線鉄塔、西側に迫る山々、いかにも湖西線らしい風景である。とりあえず雷鳥22号を待つが、いつまで経っても来ない。不審に思っておもむろに時刻表を開けば、残念ながら土日運転の列車であった。今日は月曜日、粗末な勘違いである。しかしトワイライトエクスプレスは定刻に築堤を駆けてきた。夏の青空と一緒にその姿を収める。あまりにあっけないが、これで撮影は終了。雷鳥は残念であった。そして、来た道を戻って駅に引き返す。撮影行というよりは、炎天下の自転車トレーニングのようなものだった。
近江今津1410 → 大阪1528あとは大阪へ向かうのみ。鶴橋でJRから抜け、近鉄東生駒に至る。今晩の宿は母の実家である。
湖西線・東海道本線3173M・3473M 車番記録忘れ
写真(@敦賀~新疋田)
1枚目:朝日の疋田カーブをゆく。
2枚目:ローズピンクのEF81が映える。
3枚目:山間を駆ける。
2167文字
コメント