関西地域研究 4日目
いよいよ旅行は後半、今日は嵯峨野のトロッコ列車+保津川下りという一大イベント(?)が待っています。京都に2泊滞在するという機会はそう無いので、まさに最適といえるでしょう。さて、まず目指すは嵯峨嵐山です。8時半頃に宿を出て、山陰本線の二条へと向かいました。

三条京阪848→二条856
地下鉄東西線
天橋立へ向かうという9班と同行でした。朝のラッシュで混雑かと思いきや、京都市役所前あたりでガラっと空き、二条までは10分足らずで到着しました。

二条910→嵯峨嵐山920
山陰本線 モハ113−5326
9班の乗車するたんば1号/まいづる1号を適当に撮影した後、我々は後続の普通列車に乗車。山陰本線の京都口は単線と複線が混在していてなかなか大変ですね。

トロッコ嵯峨950→トロッコ亀岡1013
嵯峨野観光鉄道 嵯峨野1号 SK100-11
駅前にすぐトロッコ嵯峨駅があるので行ってみると、そこには修学旅行団体が・・・昨日指定券を取っておいて正解でした。ところで同じくトロッコに乗るという28班もいましたが、彼らは幸い「ザ・リッチ」が取れたようです、羨ましいww 1本早い山陰本線だと状況は違ったのでしょうか、それにしても平日だというのになかなかの人出です。ホームに出てみると既に列車は停まっていました。機関車は専用塗装のDE10 1104。そういえば昨日梅小路でこの塗装のDE10が寝ていた記憶がありますが、検査はあそこで行っているのでしょうか。さて、乗り込んでみるとやはり座席は人で埋まってました。そして発車時刻になり列車は定刻に駅を発車。

嵯峨野観光鉄道は複線電化の際に廃線となった山陰本線の旧線を利用して開業した路線で、廃線で放置するにはもったいないと言われた車窓の渓谷美や沿線に植えられた桜が見どころとなっています。トロッコ嵯峨を出て3分ほど走ればトロッコ嵐山に到着しましたが、乗降ともに0。ここから列車はトンネルに入り山陰本線と別れます。再びトンネルを出た時には既にそこは山が両側に迫る場所なっていて、京都からごく近い所にこれほどの渓谷があるのかという新鮮な感動があるとともに、かつてここを山陰本線の優等列車が駆け抜けていたことがあるのかと思うの幽かなる興奮を覚えます。

列車は景観の良いところではこまめに停車してくれるので美しい風景を十分に楽しめ、トロッコ保津峡を過ぎるといよいよ本番。トンネルや橋梁の連続で山肌に接しながら保津川の流れと共に上流へ上って行きます。風も涼しく、至って心地良い感じ。10分ほど走れば、ふいに山が両側へ開けて行き、まもなくトロッコ亀岡駅に到着。最後に車掌が『千の風になって』を歌唱してましたww いや、実に満足です。

さて、下車時に修学旅行団体と降車口で衝突・・・加えて、まだ半分も人が下りていないにもかかわらずホームから乗って来る人もいたりで所謂「カオス」的状況が急速に展開。嗚呼迷惑。しかしなんとか降り切り、無事に川下りの乗船場行のバスに乗車することができました。

保津川下り
そして保津川下りです。10時45分に出発し約90分の道のりを経て下流の嵐山に到着するという舟旅。天気は快晴、日差しも強く絶好の川下り日和でしょう。80号船という舟に乗船。岸を離れるとしばらくはゆっくりとした流れが続きます。岸にはサギがいたり、カメが甲羅干しをしていたりでのどかな雰囲気。10分あまり経つと、先ほどの嵯峨野観光鉄道が山陰本線と合流する箇所にさしかかり、そこから突然渓谷の中へと入っていくことになります。次第に流れは急になり、いくつかの急流をすばやく通過。川原には奇岩もゴロゴロ転がっていて、なかなか楽しむことができます。保津川は山を貫く山陰本線の5本の橋梁をくぐりながら蛇行を繰り返して下流へと流れて行き、舟はそれに沿ってゆっくりと航行。途中で交代があるとはいえ、終始漕ぎ続けている3人の船頭氏らは本当にお疲れ様です。さて、ほぼ全ての急流を下り終えたところで、売店を開いたモーターボートが横づけされました。日も高くなり丁度腹も減って来たのでげそ焼きを注文。そこそこの量で、川下りをしながら食べるには最適の品。上手い商売ですねww ボートが別れてしばらくすると、景色が開けてきて嵐山に到着します。渡月橋を望む舟着場で下船となりました。面白かったです、川下り。

嵐山1326→帷子ノ辻1332
京福電鉄嵐山本線 501
色々探し歩いたのですが、結局今日の昼もそばとなりました。ところでこちらに来てから「他人丼」なるものの正体が不明なままだったのですが、昨晩G氏に訊いて解決したので今日班長が実際に食し、結果普通に美味しかったようですww さて、嵐山からは京福電鉄、所謂「嵐電」に乗車し、まずは帷子ノ辻まで出ます。

帷子ノ辻1336→龍安寺1344
京福電鉄北野線 102
先ほどの嵐山本線も、乗り換えたこの北野線も車両は旧型っぽいものでした。北野線は鳴滝から単線となり、のどかなローカル線の姿を見せてくれます。

@龍安寺
さて、龍安寺で降りたのは当然ながら龍安寺に行くためです。数分歩くと入口が見えてきたのですが、そこでまたもや見てしまったのですよ・・・修学旅行の団体を。まぁ折角来たので当然ながらあの有名な石庭も拝観するのですが、しかしながら何と言うか、落ち着いた雰囲気が台無しになってしまってるのが正直なところ誠に残念。ここは本来厳かに見て回る所だと思うのですが、そんな雰囲気はどこかへ吹き飛んでしまっていました。後は蓮池の周りを歩いて龍安寺を去ることに。またいつか閑静な時期に訪れてみたいものです。雪景色なんか特に合いそうじゃないですか。

@仁和寺
15時前と時間が中途半端だったので、近くにある仁和寺も回ることにしました。10分弱歩けば到着します。さて、先ほどの龍安寺とは打って変わって境内は至って静か、そして本殿も回ったわけですが、庭園は極めて美しく、至極まったりした雰囲気の中縁側にしばらく佇んだりもして、とにかくここは大正解でした。所謂「穴場」という所なのでしょうか、どこへ行っても人だらけだった今日、ようやく落ち着いた感があります。そんな感じで小一時間があったという間に過ぎ丁度良い時間となったので、最後に五重塔を見てここを後にすることにしました。

御室仁和寺→三条京阪前
市バス【59】
幸い直通のバスがあったのでこれに乗車、日の傾きゆく中、三条京阪へ向かいます。車内では爆睡、1時間ほども経った頃、到着となりました。

汗を流したあとはすき焼き。鍋は2つ、何故か4人と6人に分かれ私はその4人の方に入っていたので肉の量が多く、また若干味も濃かったように思いましたが、全体的には美味しかったと思います。最後の夕食にふさわしかったのではないでしょうか。そして今晩は最後の晩でもありましたが、見回りの仕事は免れたので早めに寝床に入るとすぐに眠りに落ちたのでありました。

写真:嵯峨野観光鉄道@トロッコ嵯峨
下り列車はDE10による推進運転。

3326文字

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

日記内を検索