去らば餘部鉄橋 Part 5
2006年10月21日 鉄道と旅行
走り慣れた山陰の海岸を。
F3.5 1/200sec.
キハ58が鉄橋を渡るのも残すところあと2回となった。日は一層西に傾いてきたようである。香住行の快速あまるべを撮影した後、再び駅を降りて海の方へと向かう。最後の快速あまるべは海岸近くの岩場から撮影することにした。ここは3月、特急出雲を撮りに来たのと同じ場所であるが、見る限りその時よりも人は多い。まもなく鉄橋に別れを告げようとしているキハ58、手前に海を据え鉄橋を横から見渡すこの構図でその姿を収める。ロープをつたって崖を降りた岩場は、海がすぐそこにまで迫りなかなかのスリルがある。しぶきを立てて砕ける波、青い海、そして後ろを眺めてみれば彼方に広がる水平線、まさに風光明媚そのもの。鉄橋が斜陽に映えている。日はもうまもなく西側の山の向こう側へと回ってしまいそうである。そんな中、列車が来るのを待った。
接近が感じ取れる。というのも、左手から聞こえてくるかすかなエンジン音は次第に大きくなってきている。緊張が高まる中、列車は再び警笛と共に鉄橋へと姿を現した。空中に架かる地上40mの鉄橋、その上を4両の国鉄色がゆっくりと渡っていく。夕刻の空の下、光景の山々の中に列車は浮いているかのようである。国鉄色が美しい。列車は次第に減速し、右手に見える駅へと停車する。やがて、最後の快速あまるべは浜坂へ向けて発車していったようだ。
610文字
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キハ58が鉄橋を渡るのも残すところあと2回となった。日は一層西に傾いてきたようである。香住行の快速あまるべを撮影した後、再び駅を降りて海の方へと向かう。最後の快速あまるべは海岸近くの岩場から撮影することにした。ここは3月、特急出雲を撮りに来たのと同じ場所であるが、見る限りその時よりも人は多い。まもなく鉄橋に別れを告げようとしているキハ58、手前に海を据え鉄橋を横から見渡すこの構図でその姿を収める。ロープをつたって崖を降りた岩場は、海がすぐそこにまで迫りなかなかのスリルがある。しぶきを立てて砕ける波、青い海、そして後ろを眺めてみれば彼方に広がる水平線、まさに風光明媚そのもの。鉄橋が斜陽に映えている。日はもうまもなく西側の山の向こう側へと回ってしまいそうである。そんな中、列車が来るのを待った。
接近が感じ取れる。というのも、左手から聞こえてくるかすかなエンジン音は次第に大きくなってきている。緊張が高まる中、列車は再び警笛と共に鉄橋へと姿を現した。空中に架かる地上40mの鉄橋、その上を4両の国鉄色がゆっくりと渡っていく。夕刻の空の下、光景の山々の中に列車は浮いているかのようである。国鉄色が美しい。列車は次第に減速し、右手に見える駅へと停車する。やがて、最後の快速あまるべは浜坂へ向けて発車していったようだ。
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