去らば餘部鉄橋 Part 3
2006年10月21日 鉄道と旅行
餘部の集落を渡る。
F4.0 1/320sec.
1本目の快速あまるべを撮影後、今までは山側にいたわけであるが今度は海側へと移動することにした。海岸からすぐ近くのところにはもう山が聳えているが、その中腹とまでは行かずとも、ある程度登った場所から撮影を試みる。最後に赤土の斜面を登り切ると、鉄橋と餘部の集落を小俯瞰できる場所に到着した。鉄橋の後ろ側には山が広がり、また左端にはわずかながらではあるものの青い日本海が入るという構図である。いかにも情趣豊かな山陰の風景といった感じで、赤い橋脚を連ねて集落にまたがる鉄橋は見事に調和しているといえるであろう。鉄橋の持つその壮大な姿はもとより、同時にその歴史的な重みというものもなんとなく感じさせられる眺めといっても過言ではないかもしれない。斜面に三脚を立て、カメラを構える。まだ時間はあるようだ。
列車がやってくるまでの何ともいえないこの緊張感、いよいよやってきてシャッターを切る時の絶妙な興奮感、そして最後に残るファインダーの残像と共に湧いてくるじわじわとした達成感、この全てが充実し凝縮しているように思われる、ここ餘部鉄橋には。
わずかにエンジン音が聞き取れた。列車は近づいてきている。まもなくトンネルを出て鉄橋にさしかかろうとしているようだ。警笛がこだましたと思えば、国鉄色4連の美しい編成が既に姿を現していた。列車は西日を受けて鉄橋を行き、餘部の集落を渡る。
この上ない風景である。
634文字
F4.0 1/320sec.
1本目の快速あまるべを撮影後、今までは山側にいたわけであるが今度は海側へと移動することにした。海岸からすぐ近くのところにはもう山が聳えているが、その中腹とまでは行かずとも、ある程度登った場所から撮影を試みる。最後に赤土の斜面を登り切ると、鉄橋と餘部の集落を小俯瞰できる場所に到着した。鉄橋の後ろ側には山が広がり、また左端にはわずかながらではあるものの青い日本海が入るという構図である。いかにも情趣豊かな山陰の風景といった感じで、赤い橋脚を連ねて集落にまたがる鉄橋は見事に調和しているといえるであろう。鉄橋の持つその壮大な姿はもとより、同時にその歴史的な重みというものもなんとなく感じさせられる眺めといっても過言ではないかもしれない。斜面に三脚を立て、カメラを構える。まだ時間はあるようだ。
列車がやってくるまでの何ともいえないこの緊張感、いよいよやってきてシャッターを切る時の絶妙な興奮感、そして最後に残るファインダーの残像と共に湧いてくるじわじわとした達成感、この全てが充実し凝縮しているように思われる、ここ餘部鉄橋には。
わずかにエンジン音が聞き取れた。列車は近づいてきている。まもなくトンネルを出て鉄橋にさしかかろうとしているようだ。警笛がこだましたと思えば、国鉄色4連の美しい編成が既に姿を現していた。列車は西日を受けて鉄橋を行き、餘部の集落を渡る。
この上ない風景である。
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