豪州旅行 Part 4
旅行も後半へ、目覚めれば8月8日の朝。ケアンズから北西に30kmほど進んだ山中にキュランダという熱帯雨林の村があり、本日はツアーに申し込んでそこへの観光という予定。往路はスカイレールというロープウェイにて登り、そして復路はキュランダ観光鉄道にて下山となります。特に後者は期待できそう。

スカイレール
9時過ぎに送迎のバスに乗車。ぽつぽつと途中で人を拾いながら、バスは郊外へ。そしてスカイレール・・・まぁよくこんな索道を造ったと思いますよ、カラボニカという郊外の駅からひたすら高度を増していき山を昇り、途中レッドピーク、バロン滝という二つの駅を経てキュランダに至るというもの。全長7.5kmらしいです。まずは乗車。いきなり高く上がって行きますね・・・足元の景色を見てるとなかなか恐ろしい。高くなるにつれて眼下のケアンズの光景もなかなか壮大になっていきます。空港と畑を望み、その遠くには珊瑚海。天気が良ければ沖にグリーン島が浮かんでるのが見えるみたいですが、それは叶わず。ところでこのスカイレール、熱帯雨林一帯が世界遺産に登録された後に造られたものなので、森林を侵さないように工事用の道路を敷かずに空中からヘリコプターで支柱を立てていくという工事だったようで。標高が最高に達するレッドピークという駅にて途中下車。併設の散策道を20分ほど歩いた後に再び乗車。ここからキュランダまではなだらかに下降していきます。下には森が広がるのみ。ここでバロン渓谷のバロン滝が左手に見えてきて、とりあえず撮影。結構深い谷。そして運良くキュランダの観光鉄道も丁度低速で遠くを走ってきました。これは一種の俯瞰撮影か(?)、滝と合わせて数枚を撮影(・∀・)ww 鉄道の方も相当凄い断崖の淵を走ってます。あと客車の塗り分けが良いので景色に映えてました。それから10分ほどすればバロン川を渡り、まもなく終点のキュランダ。

@キュランダ
まずはレインフォレステーションという名前の公園施設へ。そしてアーミーダックと呼ばれる水陸両用車に乗車、熱帯雨林の中を進むコースへ。この水陸両用車はかつて軍で使用されていたもののようで、陸地は軽快に走行。途中に池があって、そこは船の如く進み色々と。池の深さは13mもあるらしく、生き物はトカゲとかがいました。まぁ「熱帯雨林」といった感じではあまり無かったですね・・・もっとも今は乾季ということもありますが、雨季に来たならば結構感じ出るのでしょう。しかしこれはなかなか良かった。小さい動物園も併設されているので次はそこへ。まぁカンガルーとかコアラとかそれらしい動物が。特筆すべきは5mのクロコダイルですが、今の季節は寒いらしく終始寝たままで動かずにいらっしゃったww まぁ動物も色々と撮ったり。やはり動植物などの自然物撮るってのは結構難しいですね。特に動物なんかは一瞬ごとに写真が変わってしまうので。まぁそれをしっかりと切り取るというのが自然物写真の面白さなのでしょう(・∀・) 昼食はそこのレストランにて。

昼過ぎになったので今度は村の方へと移動。まぁ熱帯雨林の玄関口になる小さい村ですがわりに賑わってます。ただ完全に観光化されてしまってるのが微妙なところですが。村では蝶園で蝶を撮ったり色々ぶらついてたりしてました。案外すぐに時間は過ぎるもので、気が付けば15時前。帰路のケアンズ行の列車は15時半なので、そろそろ駅へ向かうことに。

キュランダ観光鉄道
遂に来ましたね、個人的には今日のメインかもしれないww ホームに降り立ってみると既に列車は停車していてホームにもぱらぱらと人が。駅はなかなか風情のある佇まいで、しばらく色々と撮ってました。ホーム端まで行ってみると、残念なことに機関車ははみ出し・・・まぁ仕方ない。水色に塗られたディーゼル機関車の重連での牽引のようで。そして後ろに連なる客車は実に14両、長いですね。機関車も入れて16両とはなかなかの長大編成です。ちなみに先ほど触れた客車の塗り分けとは、薄いクリーム色とエンジ色のツートンカラー。国鉄色というわけでは全然無いですが(ww)、どこか似た感触があるように思えて、また古びた客車の型からも重厚な雰囲気が醸し出されるのでしょう。これから山間を縫うようにして走る列車、長い編成をホームに横たえる姿はなかなかのものです。

そしてツアーは指定の号車へ。側廊の車内で、8人掛けくらいのボックスシート。車内はいわゆる「レトロ」調で良い感じ。座席は全て進行方向左手の渓谷側に寄っていて長めも期待できそう。で時刻は15時30分、前方で甲高い警笛が響いたかと思うとゆっくりとした振動を伴って列車は発車、キュランダの駅を後に。終着のケアンズまでは1時間45分の道のり、のんびりと乗ることにしましょう。発車後10分と経たないうちに列車はバロンフォールズ駅に到着。バロン渓谷のバロンの滝。ここでは10分ほどの停車時間が設けられていて、駅の展望台から滝の姿を見ることができます。いつだったか、五能線のリゾートしらかみが千畳敷の駅で小休止、そして石を観に行けるというちょうどあのイベントのようww 雨季ならばもっと激しく流れてくれるみたいですがこれでも十分な景色。落差が凄い。そして滝の写真を数枚撮ったのち車内へ。この駅はS字カーブになっていて長編成をくねらせて列車が停車している姿はわりと圧巻です。

再び列車は発車。時速30kmくらいか、とにかく低速で左手に断崖を見ながら曲がりくねる線路を走っていきます。途中幾つものトンネルを抜けながら、崖を走行。この鉄道、元々は奥地の鉱山へ物資を輸送するための安定した交通手段として100年以上前に建設されたもの。当時の土木技術からしてみれば相当の難工事だったらしく、まぁこんな山奥によく鉄道を敷いたものです、感心しますね。現在はケアンズとキュランダを結ぶ観光鉄道として営業し、一日2往復が運転。難所を走っているだけありさすがに車窓は風光明媚、とにかく眼下の景色が良いです。道程の4割ほど来たところでストーニークリークという滝の前を列車は通過。ここは大カーブになっていて、長編成がその姿を美しく魅せる地点でもあります。数々のパンフレット等を見ていると、この鉄道の走行写真の大半はこの滝の近辺で撮られていてなかなか壮観な写真です。列車は10kmほどの速度でゆっくりとカーブを通過。滝も良い。カーブなので編成の後ろまで車窓から見ることができます(・∀・) すばらしき景色。

その後はしばらくトンネルの連続。途中で下に広がる平野が一望出来る場所があり、遠くに空港の管制塔も見えます。しばらくまったりとした時間が過ぎ、だいぶ山を下ってきた所で今度は「ヘアピンカーブ」なるカーブへ。完全に線路が180度方向を転換するというカーブ。曲線半径は100mとのこと。ガイド氏によるとここの光景は10年以上「世界の車窓から」のオープニングを飾ったらしく、まぁ実際ここは面白い。カーブというのはとにかく長編成の美しさが活きてくる場所ですね。陽は西に傾いてきて、まもなくフレッシュウォーターという駅に停車。工夫が最初に淡水を手に入れることが出来た場所とのことでこの名前らしいです。10分ほどの停車、そしてその後は夕陽を横目にひたすらケアンズまでのまっすぐな線路を走るのみ。ここはさすがといった感じで飛ばします。そして17時15分、ケアンズに到着。いやぁ良かった(・∀・) 撮るのは勿論、やはり乗るのも面白い、鉄道は。

@ケアンズ
その後はまったりと過ごしました。今日は色々と疲れたので早めに就寝。さて、残すところあと2泊となりました。明日は珊瑚礁のグリーン島が控えます。

写真:キュランダ観光鉄道@ストーニークリーク滝
名所のカーブを通過。

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コメント

スイマン
2006年8月11日22:32

キュランダ観光鉄道の写真・・・

見ただけで気持ち悪くなるwww

酔うでしょ、あれ。。。

くはね
くはね
2006年8月11日22:33

ぁ、そうですか?ww
むしろスカイレールの方が酔った・・・

スイマン
2006年8月11日22:34

コメント早っ!

くはね
くはね
2006年8月11日22:36

まぁたまたまですww

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